ハイレゾとは
有楽町で映画を見た後、ビッグカメラに立ち寄った。最近普及してきたハイレゾのオーディオに興味があり、ハイレゾ対応の音楽プレーヤーの実機を見るためだ。
以前、東急ハンズで某メーカーが展示販売限定のスーパーオーディオCD(SACD)デッキが展示されていて、試聴させてもらったことがある。外見は、高級なスピーカーが搭載されたカセットデッキの様だった。一台一台、工場で手作りされ、調整された高級感のあるデッキだった。コンパクトなスピーカーにもかかわらず、その臨場感ある音に驚いてしまった。
曲の音源は、ネットからダウンロードして入手できるとメーカーの販売員から説明を受けたが、正直、それがハイレゾ音源(もしくはDSD音源)だと知ったのは最近のことだ。機器の値段は、25万円位だったように思う。音の良さがとても印象に残ったが、そのときは、高価なこともあり、買いたいとまでは思わなかった。
しかし、最近、ハイレゾの記事を多く目にするようになり、ちょっと調べて見た。音楽CDはPCMという方式で44.1kHz/16bitというスペックのデジタルデータであり、音声ファイルを不可逆圧縮でコンパクトに保存したものだ。一方、ハイレゾは、可逆圧縮(圧縮されたファイルをデコードすると、完全にオリジナルデータが復元できる方式)でファイルを保存したものだ。96kHz/24bit以上のサンプリング周波数と量子化ビット数があればハイレゾ音源となるそうだ。(注1、注2)
この基準に該当するFLAC(注3)、WMA Lossless、WAV形式等の音源ファイルがハイレゾ・データだ。ハイレゾ音楽を聴くためには、こうしたハイレゾ・データをネットからダウンロードする必要がある。ダウンロードした曲を聴くには、デジタルのハイレゾ・データをアナログに変換する必要がある。変換する方法は、専用の再生ソフトをインストールする方法と、USB DAC(D/Aコンバーター)をパソコンにつなぐ方法がある。
再生ソフトよりいい音で聴きたければ、USB DACを使用することになる。USB DACを使うことでパソコンのドライブの振動やCPUが発する高周波ノイズ、そして電源から混入するノイズの影響を遮断し、より精度の高いD/A変換を行なうことができるからだ。USB DACには、スピーカーを内蔵したものもある。
この他に、ハイレゾ音源とは異なる方式のよりアナログに近い音質を楽しめるDSD音源もある。これは、前述のスーパーオーディオCDに採用された方式で、DSDはDirect Streame Digitalの略称だ。現在、DSD音源の配信も始まっている。ただし、専用のDACを使わない場合は、一度PCMに変換されてから再生されたものを聴くことになる。
DSDをダイレクトにD/A変換できるDACで聴く方式は「ネイティブ再生」と呼ばれている。しかし、DSDのネイティブ再生の普及には、専用のハードとソフトの充実が不可欠なように思う。私が購入した後述の「Astell&Kern AK100MKII 」というハイレゾ再生プレーヤーもDSDのネイティブ再生には対応していない。
そして、ハイレゾ音楽を聴くための3番目の方法としてハイレゾ音楽プレーヤーがある。パソコンでダウンロードした曲をUSB接続してプレーヤーにデータ転送するか、メモリカードやUSBメモリに記録してからプレーヤーで聴く方法だ。
モバイル型のハイレゾ音楽プレーヤーはヘッドフォンで聴くのが基本だが、イヤホン端子に手持ちのスピーカーやステレオをつないでハイレゾ音楽を楽しむこともできる。音はプレーヤーのイヤホン端子から出力される段階でアナログに変換される。ヘッドフォンもアンプやスピーカーも性能は高い程いいが、音質はデジタルからアナログへのデータ変換(DAC)の性能が大切だそうだ。前置きが長くなったが、実はそのことを確認するのが目的でビッグカメラに立ち寄ったのだ。
2回目の地雷爆発
しかし、結果的に家内の二度目の地雷を踏んでしまった。昨年5月に家内のバッグのファスナーを壊したときよりも爆発力は強烈だった。(「鞄のファスナーのスライダーが外れてしまった!」)
2階のフロアでモバイル型のハイレゾ音楽プレーヤーを物色した。家内は、仕方なく、私の後ろから付いて来ていた。なかなか目当ての製品が見つからず、1階のフロアに降りてみることにした。そして、それらしきコーナーがあり、商品を探したが、見つからなかった。
振り返ると家内がいないので、自分の見たいものでも見ているのだろうとそのときは思った。はぐれても携帯電話で連絡がつくと思い、あまり気にしなかった。しかし、これが後で地雷を踏むことになった。
店員に目的の商品が置いているか聞いたら、在庫はあるが、展示用のものはないとの返事だったので上位機種の試聴をさせてもらった。ネットで目的の製品もその上位機種もハイレゾの性能は、遜色ないことを確認していたので購入することにした。製品は、韓国製だが、価格コムの満足度レビューが「5」となっていた。アイリバー社製の「Astell&Kern AK100MKII-32GB-BLE-J (32GB サファイアブルー)」だ。
レジで代金を払ってから家内に電話をしようと思い、携帯を取り出して初めて携帯の電源がオフになっていることに気づいた。やってしまった。家に帰ってから気づいたのだが、15分間に家内から4回も着信があったのだ。電話をすると家内は機関銃で情け容赦なく連射してきた。私を身勝手だと言い、信じられない行為だと攻撃してきた。
携帯電話の電源は、映画館で家内が見ている前で電源を切ったはずだ。だから、電源を入れるのを忘れただけだ。しかし、「(私が)ゆっくり見たいからどうせ電話しなかったに決まっている。あんたがすべて悪い。」と傷口を抉ってくる。やはり家内は、おっかない!店を出た後も歩道で、道行く人も気にせず、機関銃は止まらない。私はと言えば、商品を購入したことも話せず、ただただ弾丸を浴び続けた。
食パンで有名な行列店「セントル ザ・ベーカリー」の近くを歩いていたときに私は、名案を思いついた。セントル ザ・ベーカリーの手前に茨城のテナント・ショップ「茨城マルシェ」がある。ここで前に家内の大好きな干し芋を買ったことがある。地元のスーパーでは、購入できない上質の干し芋がここで買うことができるのだ。
私は、家内に干し芋を買うことを提案した。家内は、反対しなかった。そして、私は機関銃の連射とその後の不気味な沈黙から解放された。猛犬もエサをやれば機嫌が直る。干し芋は、4袋も買った。そして、店内にあるレストラン「ビストロ」のメニューに惹かれてランチをここで取ることにした。
11時から14時までは「茨城野菜ビュッフェ」がランチに付いてくる。店内で販売している新鮮な野菜が食べ放題のサラダー・バーだ。サツマイモの甘煮やトマト、リーフ野菜、海藻等どれも新鮮でドレシングはたくさんの商品から自由に選択できる。2皿も食べてしまった。メインは「久慈浜産生しらす・ネギトロ丼」を食べた。
飲食コーナーは、他のアンテナ・ショップに比べて広くて洒落ている。女性に人気がありそうな店だ。実際にも、平日の2時近い時間帯にもかかわらず、たくさんの女性客がいた。しかも、幅広い年代のお一人様がいた。一人でも入りやすい雰囲気があるのだろうか。 おしまい
(注1)社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は44.1kHz/24bit以上の音源をハイレゾとし、オーディオ協会は96kHz/24bit以上をハイレゾと定義している。( 「ASCII.jp×デジタル」掲載記事の引用)
(注2)社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が2014年3月、専門委員会を設けてハイレゾの定義について検討し、結果を公開した。そこでハイレゾとは「CDスペックを超えるデジタルオーディオ」であり、44.1kHz/16bitおよびDVD/DATで採用されている48kHz/16bitを上回る情報量のオーディオデータ、と結論付けられている。ポイントは、サンプリング周波数と量子化ビット数のどちらかがCDスペックを超えていても、もう一方がCDスペックに満たない場合は非該当となることだ。たとえば、96kHz/24bitはハイレゾだが96kHz/12bitは非ハイレゾ、44.1kHz/16bitは非ハイレゾだが44.1kHz/24bitはハイレゾということになる。( 「ASCII.jp×デジタル」掲載記事の引用)
(注3)FLAC(フラック)は、「Free Lossless Audio Codec(フリー ロスレス オーディオコーデック)」の略。つまり、可逆圧縮を使い、音質劣化を抑えているという特徴を持っている。(「ケータイwatch」掲載記事の引用)
〇ハイレゾ音源を聴いてみよう!:機は熟した ~先駆者「e-onkyo music」に聞くハイレゾ音源配信の現在
*DRMフリー化がターニングポイントに
*「取扱い楽曲がすべてハイレゾ・DRMフリーに!再生環境に制約のあるDRM(著作権保護管理)付きの楽曲配信をやめ、DRMフリーでの配信に統一。また、CDクオリティー(16bit)の配信もやめ、ハイレゾ(24bit音源やDSD)音源のみを取り扱います。」(「e-onkyo music」のサイトより。同サイトにはハイレゾの説明動画とハイレゾ再生環境が公開されている。)
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