短い感想や情報発信をつぶやきと表現している。ツイッターに似ているが、読みっぱなしにして欲しい一方通行の投げかけ。他人(ひと)によってはごみでいい。他人(ひと)によってはヒントになるかも。私はツイッターやSNS、LINEが嫌い。ブログですら自分の備忘録として書いているから投稿を受け付けていない。内容は○○がいい!とか、○○が好き!とか、あるいは、こんな発見をした!といった“ちょっといいと感じたものたち”のことを記録として残そうと思っただけ…
<第7号>「エメラルドの伝説」がいい! (2018/8/28)
私の通っていた東北の中学校は「無言清掃」なる伝統があった。その学校は卒業後に火災で焼失してしまった。木造のとても大きな建物だった。1学級の生徒数は50人前後で1学年の学級数は10~12組あったから全体の生徒数は500名を超えていた。
その生徒たちが放課後に全員で清掃を一斉にするのだから今考えればすごいことだ。清掃開始時間になると校内放送で「無言清掃の時間です!」という内容の放送部の生徒の声が流れてきたように記憶している。もう半世紀近くも前のことなのでちょっとうろ覚えだ。ひょっとすると清掃は全員一斉ではなく、当番制だったかもしれない。しかし、もし当番制だったとしたら広い廊下の清掃や階段の清掃はどうしていたのだろうかという疑問が生じる。
いずれにせよ生徒がみんなで清掃をする理由は木造だったことにあると思う。教室の机といすを隅に寄せてぬか袋を使って黒光りした床を黙々と磨いた。生徒は家からぬか袋と床拭きの際にズボンが痛まないようにと膝当てを持ってきていた。女生徒は体操用のズボンに履き替えていたように記憶している。
そして清掃中は校内放送で音楽が流れていた。当時流行っていたグループ・サウンズの曲が多かった。おそらく放送部の女の子のチョイスだったのだろう。ザ・タイガースの「君だけに愛を♬」という曲の「君だけに君だけに」とフレーズが忘れられない。こうしたことから無言清掃を強制でやらされていたという記憶はなく、楽しい思い出のひとつとして私の記憶に残っている。
私はザ・タイガースの曲は「青い鳥♬」が一番好きかもしれない。そして加橋かつみがメイン・ボーカルで歌う曲が今でも好きだ。「花の首飾り♬」、「廃墟の鳩♬」はいつ聴いてもいい曲だと思う。
しかし、グループ・サウンズの曲で私がいまだに聴き飽きない名曲はザ・テンプターズの「エメラルドの伝説♬」だ。正直、歌詞は少し底が浅いかもしれない。萩原健一の歌も特に上手だというわけでもないが、彼の歌声は何故か心地いい。私の犬が好きだから好きだという類と共通するものがある。
特にこれまで他人(ひと)にこの曲が好きだと言ったことはない。この曲は「好きな曲は何ですか」と問われたときにもとっさに口から出てこない私にとって空気のような曲だ。歌詞は何回も聴いているので自然に口ずさめるが特に歌詞自体に思い入れがある訳でもない。本当に不思議な曲だ。
湖に 君は身を投げた
花のしずくが落ちるように
湖は色を変えたのさ
君の瞳のエメラルド
<第8号>漢字の読み方 (2018/8/29)
私は、中高では漢字が得意だった。国語(現代国語)は好きだった。森鴎外、夏目漱石、永井荷風、林芙美子、大岡昇平、井上靖等の小説を目が悪くなるほど読んでいた。文豪の小説は難解な漢字が多く、辞書を引き引き読んでいた。
中高のときは新聞を読むときでも国語辞典と漢和辞典をいつも横に置いて分からない言葉や漢字があるとすぐ調べていた。そのため、漢字の試験はいつもいい成績だった。しかし、最近はパソコンで文章を書くことが多くなり、漢字が読めても手書きで漢字を書こうとすると漢字が出てこないことが多くなった。パソコンで誤変換しても気づかないことも多々ある。
しかし、最近、漢字の読みを間違って覚えていたことに気付かされて自分の知識もたいしたことがないと思い知らされている。例えば、以前「上意下達(ジョウイカタツ)」を「ジョウイゲダツ」と読んでいた。言い訳ではないが、世の中、結構、同じ間違いをしている御仁は多いようだ。
👉「上意下達」の読みは[ジョーイゲダツ][ジョーイカタツ]?
「乱高下(ランコウゲ)」も平気で「ランコウカ」と読んでいた。NHKで最近まで再放送していたBS時代劇「一路」の主人公(永山絢斗)が「イッショケンメイ」と力強く発声していたので私はまた間違っていたのかと思ってしまった。私は「イッショウケンメイ」と言っていたが、正解は「イッショケンメイ」だったのかとはっとしてしまった。
しかし、これはどちらも正解だった。漢字で書くと「一所懸命」と「一生懸命」の違いだ。もともとは武士が「一所懸命」と言っていたのが、「一生懸命」とも言われるようになったそうだ。「現在一般的に使われているのは『一生懸命』です。」という解説を読んでほっとした。
漢字の読みは本当に難しいが、次の記事を読むと誤読は私だけでないと言うことを知って少し安心した。
しかし、若い人がこどもに付けるほとんどの人が読めないキラキラネームには私はどうしても馴染めない。他人(ひと)は他人(ひと)と他人事(ひとごと」)と思うことにしよう。
<第9号>レモンティとプロセスチーズ (2018/8/31)
まだまだ暑い日が続いているが、8月も本日で終了。私はコーヒーをほとんど飲まない。理由はコーヒーが嫌いだからではない。しかし、コーヒーを飲むと決まってお腹が緩くなる。だから、外でコーヒーを勧められて断れずに飲むとたいてい後悔する。
だが、不思議とカフェオレはたいてい問題ない。牛乳が胃や腸を保護してくれるのかもしれない。それでもカフェオレも1年で数える程しか飲まない。その代わり紅茶は1日に2~3杯は飲む。紅茶は何ともないからお腹に来るのはカフェインが原因ではないようだ。
紅茶はストレートでも飲んでもおいしい。気分でジャムを入れてみたり、ウイスキーをちょっと入れて飲んでもおいしい。しかし、一番好きな飲み方はおやつにプロセスチーズをかじりながらレモンティを飲むのが至福のときだ。
レモンティにはナチュラルチーズではなく、絶対にプロセスチーズが合う。一時期、健康面からナチュラルチーズで紅茶を飲んでいたときがあった。しかし、いつしかレモンティとプロセスチーズがもたらす至福の時を忘れていた。
あるときそのことをふと思い出してプロセスチーズをかじりながらレモンティを飲んだら、あぁ、やっぱりおいしいなとしみじみ感じた。1杯のレモンティとスライスしたプロセスチーズ1~2枚で至福の気分になれる。ちょっとの量で満足できる。
本当の幸福とはそんなものかもしれない。高級なステーキをたらふく食べればお腹が膨れるかもしいれないが、満腹感は幸福だろうか。毎日毎日おいしいものをたらふく食べたらすぐその喜びは失われてしまうだろう。
しかし、おやつに少量のプロセスチーズをかじながら1杯のレモンティを飲むことは私にとって飽きることのない至福の営みでもある。レモンティと少量のプロセスチーズは私にとっての腹八分目なのだろう。他のことでは味わうことができないしあわせだ。
明日は、今井美樹の「半袖♬」でもBGMにしてレモンティとプロセスチーズを!
その人を見た
子どもと遊ぶ笑い声が
庭にこぼれていた
こんな歌詞が流れてくる…
<第10号>小春おばさんとおはなさん (2018/9/1)
「小春おばさん♬」は1973年12月に発売され、累計販売枚数が100万枚を超えた井上陽水のLPアルバム「氷の世界」に収録されている曲だ。当時、学生だった私が初めて購入したLPレコードだった。その頃、暇があれば「氷の世界」を飽きずに聴いていた。現在もLPレコードは残っており、同じジャケットのCDアルバムも持っている。
この曲は小さな田舎町に住む小春おばさんに明日会いに行くのが待ち遠しい主人公の気持ちを歌っている。陽水は幼少期への憧れをテーマにした曲が好きなのかもしれない。「少年時代♬」もそうした曲なのだろう。
こどもの頃の夏や冬の出来事の鮮明な記憶が曲の背景にあるのだろう。少年時代の歌詞には陽水が考えた造語が使われているそうだ。2曲とも幼少期独特の待ち遠しいという気持ちや記憶への回帰があるのではないだろうか。
小春おばさんが叔母(伯母)さんなのか、それともお祖母さんなのかは分からないが、私はお祖母さん子だったのでこの曲に共感と郷愁を覚えるのかもしれない。
小春おばさんの家は
北風が通りすぎた
小さな田舎町
僕の大好きな
貸本屋のある田舎町
(「小春おばさん」より)
夏が過ぎ風あざみ
誰のあこがれに さまよう
青空に残された 私の心は夏模様
(「少年時代」より)
「おはなさん」はグループサウンズが流行り出す直前までNHKで放映されていた往年の朝ドラだ。おはなさんは樫山文枝主演で主人公の浅尾はなの半生を描いたドラマだ。小春おばさんとは何の関連もないが、語呂合わせで取り上げた。私は倍賞千恵子が歌うテーマ曲♬が好きだ。今でもときどき想い出して聴いている。
いつでも 明るく
南の日射しのように
誰にも優しく 愛に生きる人
胸に抱いた 望みを育てて
いつでも 明るく
笑顔消さない おはなさん
(「おはなさん」より)