金曜コンサート
昨日、日比谷公園に行った。目的の一つは、小音楽堂で春と秋に開催されている「金曜コンサート」を覗いてみることだ。ただ、ネットに雨天の場合は中止とあったので天気予報からすると開催は微妙だと思っていた。
しかし、開演の12時ちょっと前に日比谷公園に着いたときは雨は降っておらず、会場は一杯であった。来場者は、高齢の方が多かった。ひょとして、昼休みに抜け出して来ているサラリーマンやOLもいるのではと思っていたが、勤め人らしい人は見当たらなかった。考えてみれば、無料とはいえ、平日のランチタイム時間を利用して聴きに来るのは、やはり困難だろう。
そして、天気予報より早く、今、話題のアニメ「アナと雪の女王」のテーマ曲「レット・イット・ゴー」の演奏のときに無情の雨が降り出した。一時、雨が止み、進行を早めるために飛ばした、ゆずの「栄光の架け橋」の演奏を始めた途端、今度は、本降りになり、敢え無くコンサートは中止になってしまった。
演奏者の東京消防庁音楽隊のメンバーは、楽しそうに演奏していた。どんなプレーヤーも自分の演技を見てもらうことがインセンティブになっているのだと思う。音楽隊の服装は、男女の別なくアイボリーの制服上下に黒のベルト、空色の靴下、白い靴で統一されていた。
たぶん女性は5名いた。楽器はトランペット、チューバ、ホルン、クラリネット、ティンパニー等の管楽器が中心だった。今日は、初めてだったので演奏以外の部分にも関心が行ってしまった。野外コンサートには、コンサート会場で聞くのとは違った開放感みたいなものがある。
日比谷図書文化館
雨が本降りになってしまったので、雨宿りのために公園内の日比谷図書文化館(旧日比谷図書館)に立ち寄った。地下1階には、食事がとれるカフェ「ライブラリーダイニング日比谷」がある。
Prontoとまい泉のコラボ店だ。ネットのキャッチフレーズは「無線LAN完備、図書フロアの本も持ち込み可能で、調べ物をしながら気軽に食事ができます。長時間滞在時、読書の休憩にもご利用ください。」となっていた。
店で家内と二人でスパゲッティを食べただけなので、キャッチフレーズ通りかどうかはコメントできない。ただ、店内は図書館のイメージの内装になっており、洒落た雰囲気だった。
2階の図書コーナーには、雑誌の閲覧コーナー、一般図書の閲覧席と電源付閲覧席があった。電源付閲覧席ではPCを持ち込んで作業している人がいた。さすがに千代田区の図書館だけあり、雑誌の種類も多く、最新号が読めるのは魅力だ。利用者も多彩だ。年配の方からサラリーマン風の人まで沢山の人がいた。やはり紙の文化は、大切だ。
自分の「記憶」
実は、日比谷公園に来たのは、もうひとつ目的があった。それは、買ったばかりのデジカメの試写だ。私は、写真を撮るという習慣は実はない。携帯やスマホも出先で珍しいものやきれいなものがあったときに撮る程度で、いつもそのうちに撮ったことすら忘れてしまう。
しかし、ホームページを始めてから少し変わったように思う。ホームページに写真をアップするのは無論、他の人に見て欲しいという気持ちはあるが、もう一方でホームページはいつでも見られる自分の「記憶」になると気づいたことだ。
謂わば、ホームページは、日誌のようなものだと最近感じている。外出してどこで食事をするか迷ったときに自分のホームページを見ると結構、役立つことがある。それは、ホームページにアップした店は、自分の好みにあった店だけを載せているので外れがないからだ。ホームページにアップした写真を見るとそれだけで文字とは違う、いろいろな記憶が蘇ってくる。
「PENTAX MX-1」
価格コムで何気なく、デジカメの売れ筋ランクを見ていたら、満足度第2位の「PENTAX MX-1」の評価が気になった。コメントの中に名器、10年は使うとの文言が多くあり、今の時代に10年使いたいと宣言できるデジタル機器があるのだろうかと思った。
確かに利用者が掲載した写真はとてもきれいだ。しかも、購入者は、いわゆるマニアだけでなく、初心者に近い人もいる。そして、性能に比べ、値段も安いことからネットで見てから2日後には、発注していた。
商品が届く前にマニュアルをネットからダウンロードして読み、商品が届いたその日に今度は紙のマニュアルをカメラを操作しながら読み直した。操作がとても分かり易いカメラだと思った。正直、露出とか絞りとか言われても真剣に考えたこともなかった。今回、「ヒストグラム」を確認するということがとても有益なことだと知ることができた。
雨に濡れたあじさい
夕方、4時頃に雨が一旦止んだので、公園内の植物を写真に撮ることにした。予想外にあじさいがきれいだった。去年は、わざわざあじさいの名所に行ったが、雨不足で生育が悪く、がっかりしたことを覚えている。
日比谷公園内のあじさいは、群生しているわけではないが、それがかえって、公園の緑の中で一際、浮き立っているような美しさを放っていた。そして、これまであまり気づかなかったが、公園内の植物の管理がとても行き届いているのに驚いた。雑草などはほとんど生えてなく、雨に濡れた公園内の植物は本当に生き生きしていた。デジカメを買わなければ、こんな発見はなかっただろうと思う。
花言葉「輝く美しさ」
ペニンシュラ東京側の公園出口に「ボタンクサギ」という花が咲いていた。てっきり、ピンクのあじさいかと思った。近づいて見ると、鮮やかな紅色のつぼみが開花して線香花火のようにピンクの花弁が開いたことが分かる。それは、つぼみが完全に開いていない花房を見ると分かる。
その花房は、紅色の土台にピンクの花弁が先に着いた針を刺したように花を付けている。花言葉「輝く美しさ」というのが実感できる。ところで今通って来たばかりの池(「心字池」)のほとりにうずくまっている猫がいた。ひょとしてボタンクサギの番人だったのかもしれない。気を引こうとしたが、目を開けただけでみじろぎひとつしなかった。完全に黙殺されてしまった。