「縮小」は避けられない。だからこそ、「縮小」を活用する!
「地方」の危機が叫ばれています。人口減少・高齢社会を迎えた今、これまでのような拡大型の経済成長を前提としていてはダメだという思いは、多くの人たちに共有されているのではないでしょうか。
しかし、ではどうしたらいいのか。著者は、都市が「縮小」するのだからこそ、それにあわせて「小さく、賢く、成長する」ことが必要だと説きます。そして、そのためのヒントが、デトロイトとトリノの経験にある、と。
リーマンショック以後の世界的不況のもとで「破綻」したデトロイト。地域に密着した巨大産業の斜陽とともに「衰退」したトリノ。しかし、どちらの都市も、ふるいイメージを刷新し、「縮小」を強みに転化することで、甦ろうとしています。
このことは、日本に多くの示唆を与えてくれます。真に問われるべきは、新たな地方自治のかたちなのです。(岩波新書編集部)
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