民主党の前原誠司氏テレビで語る
「民主党の前原誠司元外相は14日、読売テレビ番組に出演し、民主党を年内に解党し維新の党などと新党を結成する構想について持論を展開した。」と産経新聞が報じている。記事の内容を読んでとても民主党を応援できないと感じている。共産党に対して「シロアリ」とまで非難している。こうした発言は、今回の安保法制に危惧を感じている一般国民の感情を逆なですることはあっても民主党の支持にはつながらないだろう。
→前原元外相テレビ出演詳報(1)「共産党はシロアリだ。協力をしたら土台が崩れる」
→前原元外相テレビ出演詳報(2完)「小沢氏のように『軒先を借りて母屋を取る』度量で野党をまとめる」「橋下徹氏も野党再編派だ」~民主党の中でも『廃案』と決めたプロセスは一切ない
矜持すらない情けない野党
安倍政権に迎合し、野党の分断を図っている橋下市長が野党再編派?だと思う根拠はなんなのだろうか。橋下氏はダメ野党ではなく、自ら5年以内に政権を獲りに行くと公言している。橋下氏からダメ野党の筆頭に挙げられている民主党には矜持がないのだろうか。その橋下氏に対して「橋下さんは、私は野党再編派だと思っているので、これからも連携を強めていきたい」という真意はなんなのだろうか。関西では人気のある橋下氏と対立したくないということではないのだろうか。
既視感を覚える
私は、前原氏の名前を聞くと「堀江メール事件」を思い出してしまう。捏造メールの存在に執着したために結局、若手議員を追い込み、民主党執行部が総退陣に追い込まれた事件だ。前原氏は、そのときの民主党代表だった。あのとき、捏造メールの存在を主張した若手議員の言うことを自ら検証していればその後の不幸な自殺事件も起きなかったように思う。
八ッ場ダムの件も思い出される。「八ッ場ダムは民主党政権下で無駄な公共事業の代表例に位置づけられ、民主党のスローガンだった『コンクリートから人へ』の象徴だった。前原誠司国交大臣は一度は八ッ場ダムの建設中止を宣言したが、地元からの強い反対に遭いほどなくそれを撤回。八ッ場ダムの建設工事の継続は民主党政権下の2011年に決定されていた。」と指摘されている。いみじくも、最近、安倍首相が「自民党国土強靱化総合調査会の会合で、民主党が防災のためのダムや堤防の整備を軽視した」と主張し、「民主党の『コンクリートから人へ』というスローガンは受けは良かったが、コンクリートは人を守ることを忘れさせてしまった」と当てこすっている。
→「コンクリートは人を守る」=安倍首相、民主に当てこすり
官僚に操られた「言うだけ番長」
民主党政権末期の前原氏は、官僚にコントロールされたロボットのようだったと私は思っている。下から(官僚から)上がってきた情報をきちんと確認しないで決定を下す、発言だけが勇ましい「言うだけ番長」という本質は変わっていないように思う。
→田原総一朗対談 民主党・前原誠司議員「言うだけ番長と言われてもいい」
だから今回のテレビ出演で「「民主党の中でも『廃案』と決めたプロセスは一切ない。私は、できの悪い法案だったと思う。しかし、中身が悪いのであれば見直すことはあっても、廃止ということになると日米合意が履行できなくなる。われわれも政権与党のときに『自民党が結んだものであっても、お互いの国同士で結んだものを大事にしなければ外交関係はうまくいかない』という経験をした。本気で政権を取りにいくのであれば現実対応をすべきだ」と発言し、廃止を唱える人とは大同団結できないのかという問い掛けに「話をすれば分かってもらえると思う」と答えている。
人の気持ちがわからない無能の人
正直、「バッカじゃないの!」だろう。SEALDsを始めとした一般国民は安保法案廃止のために参院選に向けた行動をしようとしているのであって、話し合えば、理解してもらえるという発想自体受け入れられないように思う。前原氏のような自民党と体質が変わらない人たちの政治集団を応援するのは困難なように思う。民主党が共産党と選挙協力できないように一般国民は、選挙で民主党を応援する理由がない。 おしまい
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