相対的肥満
最近、相対的貧困という言葉をよく耳にする。そして、肥満にも相対的肥満という問題があることに気がついた。肥満を評価するためにBMIが使われるが、BMIは、体脂肪の状況が反映されていない。
標準体重とは望ましいBMI値から求められた体重だが、これは病気にかかりにくいBMI値があるという統計を根拠にしているそうだ。性別、身長から割り出した望ましい体重は絶対値だが、体重の中身については評価されていない。
肥満を評価するためには、骨格筋量と体脂肪量の割合の評価も大切なようだ。単に体脂肪量が標準範囲内でも骨格筋量が少なければ肥満と判定されることを知った。
これまでブログで2回、私の減量作戦について書いた。減量作戦の成果として2か月ちょっとで7kg近く減量できた。目的の血圧も下がり、減量成功と書いた。
しかし、スポーツジムで受けた計測結果は「軽度肥満」という判定だった。体脂肪量は6キロ以上減ったが、骨格筋量も0.7kg減少していた。体脂肪率は6.5%改善したが、筋肉も落ちたため、標準範囲を少しオーバーしていた。また、基礎代謝量(BMR)も少し減少していた。
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私は、今回、筋トレは行わなかったが、ランニングの他に週1回のテニスとときどき水泳をしていたのでよもや筋肉量が減っていることを想定していなかった。週1のテニスやたまにやる水泳は、筋肉量のアップにはつながらなかったようだ。
足の筋肉量は、あまり変わらず、左右のバランスも改善された。しかし、腕と体幹の筋肉量が結構、減少していた。トレーナーの言うように筋トレも同時に行う必要があるようだ。
筋肉量が落ちているのでこのままリバウンドすれば、以前より体脂肪が増えてしまうことになる。見かけはすらっとしていても、実は、筋肉量が少ない隠れ肥満だったという人がいることが実感できた気がする。
食事を減らすと同時に運動をし、ランニングの他に筋トレもすることが不可欠のようだ。筋トレは私にとって苦行だが、頑張ってみることにしたい。
筋肉量のアップには良質な動物性たんぱく質の摂取も欠かせないそうなので鶏肉の胸肉とささみを運動後に食べるようにしたいとも思っている。
ところで、私のお付き合いでいっしょに減量作戦を行っていた家内の方は、皮肉なことに私よりいい成果を誇っている。ちょっと納得がいかないところだ。
家内は、もともと平均体重以下だった。今回の減量作戦で体重が3kg以上減ったが、実は体脂肪は4kg以上減っており、一方で筋肉量が増えていたのだ。前回の肥満判定では「軽度肥満」だったが、今回は標準値の範囲に収まっていた。基礎代謝量(BMR)も増えていた。
同じような減量作戦をしたのになぜ私と家内で差が出たのだろうか。家内も昼飯は運動をしたときはおにぎり1個だったが、運動しない日は、私が昼を食べないのに、家内はコーヒーを飲み、パンを食べていた。
家内も筋トレマシンは使わず、週1テニスをしている。水泳は、あまりしなかったが、その変わり、スタジオレッスンを受けていた。1時間くらいのレッスンがおそらく、筋肉量の増加に貢献したのだろう。
私は、たまに短時間の初歩のヨガのレッスンに参加することはあるが、家内が参加しているようなスタジオレッスンは最初だけで続かなかった。私には苦行でしかなかった。
この先もスタジオレッスンはちょっと無理だ。だから筋トレマシンによる筋肉の強化以外の選択肢はなさそうだ。
ところでBMIの他にウェスト・ヒップ比(WHR)というものがあり、これは私も家内も標準より高いと判定されている。前回からほんのわずかに改善された程度だ。要は、お腹のくびれ度のことのようだが、こればかりは(ウェスト・ヒップ比の改善)は実現できるとは思えない。
何事も結果についてきちんと分析・評価してそれを真摯に受け入れて改善策を考えるしかないように思う。 おしまい
(追記)忘れていた本
私は、血圧対策で減量を考え始めたときにAmazonで脂肪燃焼のためのトレーニング本を購入していた。そのうち読もうと思っていて忘れてしまっていた。
今回の減量作戦で筋肉量が落ちてしまったため本日からランニングの他に筋トレマシンを使ったトレーニングも取り入れてみた。
しかし、マシンの使い方がイマイチ理解できないこともあり、ただただ苦行に感じられてしまった。果たして、筋トレを継続できるだろうかという不安を抱いた。それでマシンを使わない筋トレをできないかと考えているうちにAmazonで買った本のことを思い出して読み始めた。
本には、食事制限だけや食事制限+有酸素運動だけでは、健康な身体は手に入らないことが書いてある。食事制限+有酸素運動+筋トレの必要性が指摘されている。私は、今回、食事制限+有酸素運動を実践してみて実際に体脂肪とともに筋肉量が減少し、基礎代謝量も少し下がってしまったので筆者の言葉が素直に伝わってくる。
まだ、読みかけだが、この本の勧めるトレーニング方法を実践してみようと今、思っている。
(追記)リンゴ型肥満
内臓脂肪が蓄積した男性に多い体型を「リンゴ型」と呼ぶそうだ。「上半身に多く脂肪がつく」そうなので私の減量作戦で落ちた脂肪はやはり上半身だったということだろう。そして、脂肪といっしょに上半身の筋肉も落ちたのだろう。ちなみに女性に多い皮下脂肪が蓄積した体型は「洋ナシ形」だそうだ。しかし、世の中、家庭で用無し?扱いされているのは男性の方だろう?
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