『競わない地方創生 人口急減の真実』
民間出身の筆者の目には、政府や地方自治体が繰り出す地方創生策が素人の物まねに見える。…本書は「国破れて役所あり」になっている現状を解説している。
『地方創生の正体-なぜ地域政策は失敗するのか』
2人は国の言いなりになる自治体の現状、経済指標重視の国の政策を徹底的に批判する。さらに、国が財源を握ったままでは、地方が本当に主導する振興策が生まれないことも明示する。
『地方創生の罠』
満載されているのは辛口の指摘ばかり。安倍政権の公費バラマキが自治体の国依存を助長し、地方消滅を加速するとしている。国の目標を東京も地方も一緒にした同質社会としたうえで、現在の地方創生を稀代の愚策と切り捨てる。 筆者は国がバラマキを止め、自治体が適度に縮小して生き残りを図る未来像を描いている。
マスコミは自ら汗をかいて達成したほんの一部の成功例を持ち上げ、前向きな未来を描こうとするが、それが現実の表層しか見ていないことをこれら3書がはっきりと伝えている。日本が大きな岐路に立たされる中、地方創生の現実をもっと多くの人が知る必要がある。そのために最適なのがこれら3書ではないだろうか。
<ZUU onlineから抜粋>
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