2017/11/19

勘違い

　なぜiTunesとfoobar2000を使い分けていたのか

　私はアップルのサイト「iTunes Store」から購入した曲はすべて著作権保護のためのDRMが付いているものとばかり思っていた。そう思っていたのはアップル以外の再生ソフトではダウンロードした曲を再生できなかったからだ。しかし、それはある時点以前に購入した曲だけだったことに最近になって気が付いた。

　昨年、無料の音楽再生アプリfoobar2000がWindows以外のOSで使えるようになったが、私は最近までそのことを知らなかった。きっかけはAndroidのスマホを使い出してメーカー提供のアプリ以外の音楽再生アプリを検索していてfoobar2000がスマホでも使えるようになっていることに気づいたことだ。

　それで試しにiPhoneにもfoobar2000をインストールしてみた。するとどうしたことでしょうか。再生ライブラリにiTunes経由で購入した曲が表示されており、普通に再生できたので驚いてしまった。ただし、実際には2013年以降に購入した曲だけだったが…。

　PC用のfoobar2000では再生する音楽を保存した場所を指定するしくみになっており、iTunesに登録された曲をfoobar2000で再生する場合はiTunesの曲が保存されたフォルダーを指定することになる。

　しかし、DRM付きの曲は再生できない。foobar2000はiTunesの音楽フォルダーからDRM付きの曲を自動的に弾いてくれるので再生ライブラリには表示されない。

　私は今までPCで音楽を再生するときはiTunesとfoobar2000を使い分けていた。iTunesがハイレゾの曲を再生できないためだ。foobar2000はハイレゾにも対応しており、PCではレベルの高い音楽を楽しむことができる。

　ハイレゾ以外の曲もfoobar2000の方がいい音で聴こえると私は思っているのでできればすべての曲をfoobar2000一本で再生できたらいいのにと思っていた。これまでDRM付きの曲を聴きたいときは仕方なくiTunesもしくはパソコンで同期したiPodで音楽を聴いていた。

　iPhoneのfoobar2000で曲を再生するときは何も設定せずにiTunesの曲を再生できる。それは設定の中に「Media　Library」という項目があり、ここで２つのフォルダーを監視するように予め設定されているからだ。

「Monitor iTunes music library」と「Monitor Documents folder」という２つ監視項目が用意されており、初期設定では２つともONになっている？だからいきなりiTunesの曲を再生することが可能だ。(ちょっと最初にインストールしたときのことが思い出せない。だから断定できない。ひょっとすると手動でONにしたのかもしれない？)

　iPhoneのfoobar2000の音質は私の持っているAndroidのスマホより音質がいい。音質はハードウエアの性能に影響されるようだ。ちなみに私のiPhoneはiPhone SE。

　音楽ライブラリをよく見るとiTunesの曲のすべてが表示されていないことが分かる。PCの場合と同様にDRM付きの曲はfoobar2000のライブラリから弾かれていた。

　いつからiTunes Storeで購入した曲がDRMフリーになったのか

　ネットで調べてみてiTunes Storeで購入した曲がDRMフリーになったのは2013年以降ということが分かった。

　👉 iTunes Storeで購入したDRM曲は、再ダウンロードするとDRMフリーになる？～2003年〜2012年までの間にiTunes Storeで購入した曲（iTunes Plusは除く）には、DRMが付いたままです。iTunes StoreのDRM付き曲は、iTunesアカウントと紐付けされ、認証されたコンピュータとiOSデバイスでしか再生することができません。

　アップルのサイトでは過去に購入した曲を再ダウンロードしてDRMフリーにする条件として有償の「iTunes Match」への登録が必要だと説明している。

　👉 iTunes Plus について～iTunes Plus では、曲や一部のミュージックビデオ*をデジタル著作権 (DRM) フリー、高音質の AAC 形式で提供します。iTunes Store で現在販売されている曲やミュージックビデオはすべて iTunes Plus 仕様となっています。場合によっては、以前 iTunes Store で DRM 付きの曲をお求めいただいた場合、iTunes Match に登録していれば、同じ曲の高音質、DRM フリーバージョンを入手いただけます。

　👉 Apple MusicとiTunes Matchの違いと料金差の是非～iTunes Matchがユーザー所有の曲と照合する相手はiTunes Storeであり、Apple MusicはApple Musicライブラリと照合する。照合してMatchした場合、それぞれのデータベース内のデータと置き換わることになる。その結果、iTunes MatchではDRMフリーの曲となり、Apple MusicではDRM付きの曲データとなる。

　iTunesとfoobar2000の使い分けが必要なくなった

　しかし、iTunes Storeで購入したDRM付きの曲を「音楽CD」に焼き付けてからiTunesでリッピングすればDRMフリーに変換できるというネットの記述を見つけて私は実際に試してみた。

　👉 iTunes Storeから購入した音楽のDRMを解除フリー化する方法～ライブラリにDRMの付いたアルバムがある場合は同じアルバムに入ってしまう場合がありますので曲の「プロパティ」からアルバム名などを多少変えて違うアルバムとして編集し直して下さい。

　この方法では曲がDRM付きの曲とDRMフリーの曲が混在することになる。私はiTunesで曲を聴くときはほとんどの場合、作成したプレイリストを使って再生している。だから曲が重複してもDRMフリーの曲をプレイリストに登録することで対処できる。