今年も残すところ、後3日だ。しばらく、ブログをお休みしていた。いろいろとブログのテーマをメモっていたが、時間が経って読み返すといまいちピンとこない。そして、今年、最後のブログを健康というテーマで書いてみることにした。
ここ1週間ほど風邪に悩まされ、気力が落ちていた。何かをするためにはやはり健康が一番大切なように思う。健康でなければ何もできないように思う。世の中には重い病と闘いながら前向きに生きている人たちもいる。
テレビでそうした患者さんのドキュメンタリーを見ているとただただ立派だな、潔いなと思う。自分が同じ立場だったら、同じように振舞えるだろうか。おそらく、ふさぎ込んで前に進めないのではないだろうか。
だから、私には健康を維持する努力をすることで生きる気力を維持する道しかないように思う。
私は1年半前に高血圧の改善のために減量に取り組んだ。3か月程度で8kg体重を減らした。若いときは血圧は低めでとてもやせていた。しかし、減量前もメタボ体質ではあったが、傍から太っていると指摘されたことは一度もなかった。
60過ぎてから朝、昼、晩と3食しっかり食事を採るようになってから少しづつ体重が増え、プールで家内からトドのようだと揶揄される程、腹回りが太くなっていたのは事実だ。スポーツジムに通っていたが、週1回程度の軽い有酸素運動がメインだった。
ジムの帰りにしっかりランチを採っていたので運動の効果で減量するはずもなかった。それまではサプリや健康器具で楽に減量できたら程度の甘い考えしかなかった。
しかし、ある日、急に血圧が高くなり、自覚症状が出てきたためこのままではまずいと感じるようになっていた。医者からも食事制限や減塩を勧められる段階になっていた。
ふとしたきっかっけから昼抜きに近い食事制限とこれまでとは違うジムでのトレーニングに挑戦した。
テレビやネットの情報で朝食を抜くダイエットを提唱するものはほとんど見当たらなかった。1日の食事量をどこで調整するのがいいのだろうかいろいろ考えもしたが、結局、昼をセーブすることにした。現在、お昼は運動した後はおにぎり1個、運動しない日はみそ汁を一杯飲んでいる。朝はバナナと牛乳、ゆで卵、季節の果物を採り、夜は8時までに晩酌と夕食を済ませるように心がけている。
食事制限と運動の効果
1年半経ってみて、この選択は正しかったように思う。3か月弱で体重が8㎏減り(標準体重マイナス2kg未満、体脂肪率18~20%)、減量後1年3か月経った今も体重はあまり変わっていない。血圧も下がり、現在も上が120前後、下は70前後だ。
しかも、最近、受けた人間ドックの動脈硬化検査(baPWV検査)の値が劇的に改善していたので驚いている。以前はbaPWVの値が1400近いときもあったが、1年前(減量半年後)の検査で1270程度に改善し、今回はさらに1150程度まで改善していた。たまたま残っていた51歳のときの計測値より僅かに低い値だ。ただし、ABIの値は正常範囲だが、当時よりは高かった。
他にも100ちょっとで推移していた血糖値が今回は95まで改善していた。中性脂肪は高いときには120近くあったのが、30台まで下がり、LDLコレステロール値が下がり、HDLコレステロール値が増えてLH比は1年前に1を切っていた。今回は、前回より少し上がっていたが、それでも1.15未満だった。
血液検査で唯一、以前に比べて値が下がり、標準を僅かに下回っているのが総蛋白の値だ。原因は筋トレの影響のようだ。昨年、有酸素運動により減量したときに筋肉量が減少しているのに気づき、筋トレを始めた。
何故か、筋肉が減ってしまった
筋トレを始めて1か月後には筋肉量が減量前の値まで戻ったが、その後は何故か筋肉は減ってしまっていることに気が付いた。
いろいろ調べて、有酸素運動をすれば脂肪も落ちるが、筋肉も当然、落ちることを知った。脂肪だけ落として筋肉を増やすような虫のいい方法はないようだ。一方、筋トレで筋肉を増やすにはカロリー消費量を上回る栄養を摂取する必要があるから減量とは両立しない。
👉筋力もパワーも持久力もつく…そんな万能トレーニングはない!
栄養不足状態で有酸素運動と筋トレを続けたので体が不足するタンパク質を確保するために筋肉を溶かして必要なたんぱく質を調達したのが筋肉の減少の原因だったようだ。
その後、有酸素運動時間の短縮、鳥の胸肉を食べる、プロティンを摂取、筋トレの時間や回数、あるいは重りの調整等の試みをしているが、残念ながら筋肉量の増加にはつながっていない。
もともと人間は生まれたときに筋肉の割合が決まっているそうだ。鍛えることで筋肉量が増加しやすい速筋の発達した人と持続力に関係する遅筋の発達した人に分かれているそうで日本人は後者のようだ。
私も後者だという自覚がある。私は子供の頃、単距離競争が苦手だったが、中学ではクラス対抗の駅伝ランナーに選ばれたことがある。
それで最近は筋肉量の増加にはこだわらないことにした。体重は減り、骨格筋の絶対量は減少したが、体に占める骨格筋率は減量前より上がっており、筋トレのお陰で駅の階段を上ったり、テニスをしていても息が切れることがなくなった。
それだけではない。筋トレを始めてから歩いているときにこはぜ屋の陸王を履いているような感覚がある。無論、これは嘘だよ。もし陸王を履いたらきっとこんな感覚ではないのだろうかという気がする。
足の裏全体で地面を踏みしめるような感覚だ。ああ地面を踏みしめるとはこういうことだなと時々感じている。実に幸せな気持ちだ。
さらに筋トレをするようになってから毛細血管が増えたためだろうか、皮膚につやが出て肘やひざの角質が気にならなくなった。
何事もほどほどに
運動は体にいいが、やりすぎは膝や足を痛める原因にもなる。最近は、週3回程、ジムでストレッチ(20分)→筋トレ(30分)→ランニングマシンで早歩き(50分)というトレーニングスタイルに落ち着いた。早歩きは最大心拍数の65%以内を心掛けている。
ちなみに、早歩きを50分程度すると腸の蠕動運動が活発になり、お通じにもいいことを私は感じている。
ジムに毎日、通って筋トレをしている人もいるが、我流や知見を無視した運動は逆効果ではないだろうかと余計なことを思ってしまう。
テニスでもひざや腰がぼろぼろなのに長時間に亘って体を酷使する人がいる。その結果、ある日、テニスどころか、歩行すら困難になってしまう人がいる。こういう人はある種の中毒なのだろう。楽しいからどこまでも突き進んでしまうのだろう。
健康こそ闘うための武器
世の中、とことん追求する人がいるから新しい技術が生まれたり、すばらしい研究成果が得られたりするのは事実だと思う。しかし、どんな発明や発見も健康の前には輝きを失ってしまうように思う。無論、健康な人が偉いわけでもないが、どうせなら健康を保って生きた方がしあわせなのは間違いないと思う。
👉【週刊・吉永小百合】出演映画120本を支えてきた水泳&筋トレ「空手もやってみたい!」
少子高齢化で財源が厳しくなったら、死ぬまで働けという風潮になってしまったが、つい先日まで定年後の第二の人生を喧伝していたのは国の方ではなかったのか。少子高齢化による労働者不足も国の政策の誤りが生み出したのは間違いない。しかし、こうしたツケを払わせられるのはいつも庶民だ。
企業もついこの間までまだまだ十分働ける中高年社員を窓際に追いやり、リストラに懸命だったくせに今頃になって人手不足が深刻になり、高齢者の活用に目を向けだしている。実に身勝手な連中だ。一方で、企業の高齢化したトップがいつまでも地位にしがみついている。自分だけは若いとでも思っているのだろう。
👉今こそ活用すべき定年退職者、元窓際族の能力 中高年社員の“やる気”は甦る キーワードは「存在」の承認
最近は飲食店やコンビニに行けば、店員の大半が海外からの労働者だ。スーパーでレジを担当する人も70を超えていると思われる人が多くなっている。無味乾燥なセルフレジも増えている。
そして、最近は単なるコンピューター化のことをいとも簡単にAI革命と表現する。AIを使って省力化して労働生産性を上げるべきだという主張が叫ばれる一方で、長時間労働や人手不足倒産が深刻化している。いったい、何が本当で正解なのだろうか。
すごいなぁと思うのはこうした混沌とした社会の中でどさくさ紛れに国難や働き方改革、憲法改正を訴え、もはや守るべきルールや規範を持たない連中が好き勝手放題を繰り返し、自画自賛できる国に日本はなってしまっている。この間まで法の支配と言っていたが、今のレベルはアホウの支配とでも呼ぶべき状況だ。
国や政治はどんどん劣化しているが、私たち庶民はせめて自分の体の劣化を防ぎ、健康を維持する努力をしなければいけないと思う。私たちに残された闘う武器は健康だけなのだから。もう少し我慢すれば不健康な勢力は衰えていくだろう。良いお年を!
おしまい
追記 やはりまずは歩いて体を動かすことが健康を保つために大切!
<若さを取り戻せ!こうすれば骨は強くなる>
・骨は衝撃を感知すると骨の量を増やす
・自転車では、骨に衝撃が伝わらないので骨量が減る可能性がある
・骨細胞は衝撃センサーの役割を果たす
・衝撃を感知すると、骨増やしてという骨芽細胞が増える⇒骨芽細胞が若さを保つメッセージ物質を出す
・1日の大半を座って生活していると、若さを保つのをやめてしまうかも
・骨は人体の若さの門番!
<骨を強くする方法>
・日光を浴びてたくさん歩く
・階段を下りるだけでも骨に衝撃が伝わる
・ストレッチ/ヨガ/水中歩行なども効果的