国会での議論を無意味にしたのは与党。議論しても最後は数で押し切り、審議が尽くしたことになる。小泉進次郎ですら野党は何でも反対すると言うが、本当にそうだろうか。安保法制、共謀罪については世論調査で国民の大半が政府の説明が不十分だと感じていることが示されているのに強行採決されてしまった。
与党が野党の提案や意見を受け入れて法案を修正したことはあるだろうか。今の国会には合意形成というものが存在しないように思う。議席数が民意ということなのだろう。都合の悪い世論調査が出ても決めるときは決めるというのだから何のために議論するのだろうか。しかも、安倍政権になってから法案は国会以前の閣議決定で実質的に決まっているから自民党は単なる集票マシンにすぎない。
♦IR法案を閣議決定 全国3カ所、入場料6000円(2018年4月27日 毎日新聞)
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国民も悪いと思う。国会での議論を空洞化させた犯人は安倍政権なのに弱小野党に何を求めているのだろうか。権力の集中は必ず傲慢と腐敗につながる。そして政権維持のための保身が行われる。だから、国民にできることは権力が集中しないように投票すること。そのチャンスが何度もあったのにお馬鹿タレントや知名度だけの人に投票する人がいる。
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野党の審議拒否は国会の議決に何の影響も与えない。その原因は国民の投票行動だろう。議員はみんなロクデナシだから投票しても投票しなくても自分には関係ないと考えている国民は多いと思う。議席がアンバランスになっているときはそのバランスを変える方向に投票すればいいことに気づかない。
議席が均衡すれば、お互いに歩み寄る必要性が生まれ、世論を反映した結果が期待できる。数でなく、譲歩で決めたことはお互いに受け入れやすい。選挙は勝ったら白紙委任なんかじゃない。しかし、勝ったらやりたいようにやりますというのが政治家の本音。そして、数を握ると政治家は権力者になる。
権力者を造らないためには国民は数が集中しないことを考えて投票する以外ない。次の選挙は分散投票を心掛けよう。
野党が議論に応じれば時間だけで議論が尽くされたことになり、審議拒否しても「空回し」で時間稼ぎが行われ、結局、法案は可決される。そうなると何のための議論なのだろうか。国会は茶番となってしまっている。だから、私はガス抜きのための議論より審議拒否に賛成する。どのみち、今の国会議員は議論の有無にかかわらず、税金の無駄遣い。高給取りやがってと私も思っている。
♦【速報中】首相、日朝会談「やるのであれば拉致前進を」~衆院予算委員会で「空回(からまわ)し」が続いています。国会運営の俗語で、審議拒否をしている政党に質問の順番が回ってきたら、質問者不在で質疑をしないまま、審議時間だけを稼いでいく状態のことです。閣僚たちは質問を受けることなく、時間が経つのを待ち続けることになります。予算案や法案の審議時間を積み上げるため、与党が踏み切るのが一般的な姿です。
(2018/04/26 朝日新聞)
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(追記)「解散恐れる野党は奇妙」という進次郎
「小泉氏は、報道各社の世論調査で野党の支持率が上がっていないことを指摘し、『自民党しっかりしろ』という声だと受け止め、襟を正して頑張っていきたいと述べた」と時事通信が報じている。本当にそうだろうか。
自民党の支持率がそれ程下がっていないのは利益誘導に弱い地元という名のエゴ集団がいるからだろう。自分たちの経済的利益だけしか考えない国民が一定割合いる。決して自民党を応援しているわけではない。襟を正して頑張るというのもまた言葉だけだろう。
「自民党は官僚だけに責任を押しつける政党じゃない」と発言したのは誰だったのだろうか。結局、改ざんの責任を財務省の問題にして安倍政権は終結を計ろうとしている。進次郎の発言はいつもガス抜きだけで行動が伴わない。
沖縄の名護市市長選でも「名護はソーキそばの発祥地。ほかにパイナップルパーク、シークヮーサー、泡盛り、オリオンビールの工場などたくさんのネタがあるとし、これだけネタがあるのに知事と政府の代理戦争と言われるのは違うと力説。結局、演説した約15分の間に基地や具体的な政策に関しては全く触れず、拍子抜けした表情の聴衆もいた。」と報じられている。演説後に市民から基地問題について聞かれて口を濁す姿がテレビで流れていた。客寄せパンダに国民は何を期待しているのだろうか。
👉「自民党は官僚だけに責任を押しつける政党じゃない」と小泉進次郎・筆頭副幹事長
(追記2)室井佑月に一票!
室井さんの意見にいつも共感している。最近は、おかしいことをおかしいと言わないコメンテーターが多いが、室井さんは率直におかしいものはおかしいと言うところが好きだ。弁護士や評論家のコメンテーターの発言はたいていの場合、独自見解を回りくどく述べているだけだ。本心ではなく肩書でものを語り、その言動に背景があることを読み取る必要がある。
(追記3)菅野完に一票!
(追記4)自分の意思をきちんと示そう!