小学校に入学する上で避けて通れないのが「PTA」だ。本来、子育てに励むパパママを応援する立場であるはずの組織が、なぜ親を、それも母親を苦しめているのか。その実態を『PTA不要論』(黒川祥子/新潮社)より覗いてみたい。
本書は、著者でノンフィクション作家である黒川祥子氏がPTAという組織の実態を解明するため、全国の母親たちに取材し、専門家に意見を求め、さらにこのブラック組織が今の時代に必要なのかどうか、あらゆる角度から考察した1冊だ。
そのため本書には母親たちの生々しい証言が並んでいる。たとえば「恐怖の役員決め」だ。共働きやシングルマザーが激増する今の時代、PTAに従事できる人材を確保するのは難しい。
(ダ・ヴィンチニュースより抜粋)