健康のためにスポーツジムに通うようになって気づいたことがある。世の中には信じられないようなマナーの人たちがいることだ。
平日のジムの利用者は大半が高齢者だ。日中、ジムに通えるのは時間に自由がきく自営業者と高齢者しかいないからこれは当然のことだ。しかし、マナーが悪いのは高齢者とは限らない。利用者の絶対数が多いから高齢者の行為が目立つが、私の観察では、年齢に関係なく一定割合のマナー違反者がいる。
現在、高齢者の利用でジムの経営が成り立っているのは間違いないと思う。高齢化により生産財の需要が減る中で高齢者のジム通いは消費・サービスをある程度下支えしているのではないだろうか。
私は高齢者がジムで運動することはいいことだと思う。なぜなら、生活習慣病の予防や改善に効果があると思うからだ。結果的に医療費の抑制につながるはずだ。運動をすることで健康寿命も伸ばすことになる。長生きしても元気でなければ生きている喜びは半減する。
実際に私は高血圧の淵から這い上がることができた。もしジムに行かなければ今頃、降圧剤のお世話になっていた可能性がある。もともとジムに通い出したのも減量して生活習慣病を改善することが目的だった。最初は1週間に1~2回、30分程度、ランニングマシンで走り、簡単な筋トレをしていたが、ほとんど効果がなかった。
それもそのはずでジムの後にしっかり昼ご飯を食べ、晩酌後に遅い夕ご飯を採り、不十分な運動だけで不摂生を続けていたのだから体重が減るわけもなかった。体重は少しずつ増え、血圧も高くなっていた。このままではだめだと思い、食事制限と運動に真剣に取り組んだことでメタボを解消することができた。減量トレーニングの具体的な内容は過去のブログで何回も書いたのでここでは取り上げない。
また、ジムに行くことは光熱費の節約にもなる。我が家ではジムに通うようになってから家で風呂に入ることがほとんどなくなった。ガスと水道の使用量が減り、ガス代と水道代が本当に減った。電気代は残念ながらあまり変わっていない。
しかし、ジムで気になることがある。それは会員のマナーである。細かいことを言えば、不特定多数の人が利用するのだから仕方ない面もある。それでも洗面室でのマナーには驚かされることが多い。
私は最近までドライヤーは頭を乾かすための道具だと思っていた。しかし、ドライヤーで体を乾かす人が結構多いことに気づいた。一番気になるのは、足の指にドライヤーを当てて乾かす行為だ。中にはドライヤーのヘッドを足の指に付けている人もいる。水虫や足の皮膚片が空中に舞い上がっているのではないだろうか?
彼らは自分の家でも同じことをしているのだろうか。妻や子供は何も言わないのだろうか。もし、私が同じことをしたら、家内は私の頭をどつくのではないだろうか。少なくとも文句は言われるだろう。
もし、家族が何も言わないなら、それは家族から軽蔑されていて、度し難いと諦められているのではないだろうか。私は、これまでドライヤーで足の指を乾かすなどということを思いついたこともなかった。
こうした行為に周囲の目が気にならないのだろうか。足の指だけでなく、股間を乾かす人も一定数いる。中にはパンツの前を開けてドライヤーのヘッドをパンツの中に突っ込むようにして大事なところを乾かしている輩もいる。私は正直、軽蔑している。
清掃の方が作業しているのに洗面室で素っ裸のままの人がいる。これはセクハラにならないのだろうか。それどころか、素っ裸のままロッカールームにまで行く人もいる。あるいは洗面のイスに素っ裸のまま座っている人がいる。みんなが利用するも場所という意識がまるでない。
風呂場の洗い場では注意する必要がある。シャワーのヘッドを自分の体に向けてはいけない?私も過去に失敗したことがあり、注意されて気づいたことがある。自分の体に向けたヘッドが体から逸れたときにお湯が後ろの洗い場の人にかかることがあるのだ。
シャワーで体を流すときはシャワーヘッドを上から体に向けてかける習慣をつけよう!洗面器で体にお湯をかけるときも注意が必要だ。勢いよく洗面器で体にお湯をかける人がよくいるが、これも注意が必要だ。床で跳ね返ったお湯が周りに飛び散って周囲の人にかかる可能性があるからだ。洗面で体を流すときは、肩口からそっとお湯を流すべし!頭は下に向けて上からお湯を流すべし!お互いに気持ちよくジムを利用するすべを知るべし!
忘れられない光景がある。土曜日のジムで法人会員と思われる若いサラリーマンのグループが着替えを終えて洗面室でドライヤーを使っていたときにバッグといっしょに土足の靴を洗面下のじゅうたんの上に直に置いていたことだ。おやじになったときの彼らの姿が目に浮かぶようだ。どこかのボクシング協会の会長のような顔になっていなければいいのだが…。おやじの素は若者だということをお忘れなく! おしまい