パソコンの買換えや買い増しのときにアプリを従来と同じ設定で使いたいことはよくある。買い替えの場合であればバックアップソフトを使ってシステム全体をコピーするなら、アプリもそのまま使えるかもしれない。
しかし、一部のアプリだけ移設したいときには、アプリを新しいパソコンか増設したパソコンに新規インストールすることになる。だが設定を同じようにカスタマイズするのは結構、面倒だ。
今回、foobar2000を別のパソコンでも同じように使いたいと思い、作業を進めていて想定と異なる事態に直面した。それは、プレイリストを移植する方法だ。私は、プレイリストをセーブ&ロードする機能を使えば簡単だと考えていた。
しかし、foobar2000のセーブ&ロード機能は楽曲データの保存場所が変わらないということが前提になっていることに気が付いた。もう少し具体的に言うとセーブしたプレイリストのファイルはパス情報が書かれており、パスが一致しないと他のパソコンにファイルを読み込んでもそのままではプレイリストは使用できないということのようだ。
私はそのことを知らずに楽曲のデータをコピーしてプレイリストのファイル(プレイリストの個数分のファイルを作成する必要がある。)をセーブ&ロードすれば終わりだと楽観していたのでちょっと困ってしまった。楽曲数が1,000以上あるのでプレイリストを一から作り直すは勘弁してほしい。
また、プレイリストのファイルのパスをマニアックに書き換えるというのも今更感がある。そんなことをする程若くはない。それでネットで調べてみた。するとこうした事態に対応するためのプラグインがあることが分かった。
👉foobar2000のプレイリストを修復する(ファイルパスを直す)方法
「私は音楽プレーヤーにfoobar2000を使っておりますが、音楽ファイルの置き場所を変えてしまったので今まで貯めたプレイリストが使えなくなってしまいました。結局のところfoo_playlist_reviveというプラグインでサクッと問題解決してしまったのですが、せっかくなので調べたことを記録しておきます。プレイリストの中には音楽ファイルが置かれたパスが書き込まれています。音楽ファイルの場所を移動してしまうと、foobar2000的には「ファイルが見つからない」ということになってしまうのがプレイリストが使えなくなる原因です。要するに、foobar2000で管理しているパス情報を正しいものに変更してやれば良いわけですが、私の調べた限り、foobar2000単体でそういったことは出来ないようです。…foo_playlist_reviveプラグインを使います。プレイリスト内の死んだ項目をメディアライブラリの項目と一致するものと置き換えて修復してくれます。」
以上で問題が解決した。このプラグインは名前からも分かる通り、一度死んだプレイリストを復活(revive)させてくれるものだ。このコンポーネントの挙動を見ているとプレイリストの楽曲データを基に保存されている場所を探し出して正しいパスに修正してくれるようだ。
プレイリストの数だけ同じ作業(作業という程ではない。)する必要があるが、あっという間なので苦にはならない。多分、前記の記述を読んでプラグインのインストールの方法が分からない方もあると思うので余計なお世話だが、そのやり方を補足してみた。
foo_playlist_reviveのプラグインはリンクが書かれているのでそこからデスクトップに「名前を付けて保存」する。すると圧縮ファイルがダウンロードされる。正直、海外のサイトからアプリやファイルをダウンロードするのはいつもセキュリティ面で不安を感じる。だが、foobar2000は広く普及しているソフトなのでそこは信頼するしかない。
ダウンロードした圧縮ファイルを展開する必要はない。foobar2000を起動して設定画面(「preferences」)で「components」の項を選択して下部の「Install…」ボタンを押してデスクトップにダウンロードした圧縮ファイルを選択すれば設定画面の中に次のような行が現れるので「Apply」ボタンを押せばインストール作業は終了だ。
(unknown-please apply to road) (unkown) foo_playlist_revive
設定画面(「preferences」)が消え、通常の画面に戻るので「Edit」のプルダウンメニューの一番下に「Revive Dead Items」(死んだ奴を蘇らせる)ボタンがあれば成功だ!
後は音楽データのファイルの保存場所の変更で死んでしまったプレイリストを1件ずつこのボタンで復活させてやればいい。
ちなみに「Library」のプルダウンメニューの「Configure」ボタンを押して「Music Folders」のパスを現在の楽曲データの保存場所に変更しておくことをお忘れなく。これにて一件落着! おしまい