私の車のカーナビはケンウッドの「彩速ナビMDV-Z702」という機種で純正のカーナビの代わりにディラーに取り付けてもらった。音質のよさとハイレゾが再生できるという理由でこの機種を選んだ。
ほとんど車で遠出をすることがないのでカーナビのナビゲーション性能はよくわからない。フルセグもついているが、最近は見たいテレビ番組がないので全然使用していない。というよりフルセグの機能があることすら忘れていた。画質はきれいなのだが。
普段、車に乗っているときはiPhone(iPod)をBluetoothで接続して音楽を流しっぱなしにしている。Bluetoothの電波が途切れるためか、ごくまれに音が飛ぶことがある。音量もUSB接続の場合より小さ目だ。
iPod以外にもUSBメモリやメモリカードに保存した音楽データを再生できる。iPodはハイレゾに対応していないのでハイレゾを聴く場合はUSBメモリかメモリカードで曲を再生するしかない。
初めは、USBメモリ代わりに中古のパソコンから外したmSATA SSDをケースに入れて使っていた。USBより格段に記憶容量が大きいのでハイレゾの楽曲対策として利用していたが、車に乗る度にケーブルを接続するのがだんだん面倒になったこととプレイリストが使えない不便さからハイレゾだけを普通のUSBメモリに保存してiPodと使い分けていた。
その後、ハイレゾの曲とハイレゾ以外の曲を切り替えて聴くことに不便を感じるようになり、iPhoneをBluetoothで接続する現在のスタイルに落ち着いた。
しかし、ハイレゾとハイレゾ以外の曲を切れ間なく、プレイリスト風に選曲して音楽を楽しめる方法はないかと思っていた。
PCのiTunesの音楽データをプレイリスト単位でUSBメモリ(もしくはメモリカード)にフォルダーを作成して保存し、ハイレゾの曲を後から追加コピーすれば、ハイレゾとハイレゾ以外の曲を切れ間なく聴くことができるはずだと考えた。
しかし、PCのiTunesの楽曲は①アーテイスト名フォルダー→②アルバム名フォルダー→③楽曲ファイルという階層構造でライブラリーに格納されており、プレイリスト名別のフォルダーにデータが保存されているわけではないので手作業で楽曲ファイルをUSBメモリに作成したプレイリストと同一名のフォルダーにいちいちコピーしていたら日が暮れてしまう。
iTunesのプレイリスト中に表示されている曲をそのままコピーできないかと試してみたら、何ということでしょうか、USBメモリ(もしくはメモリカード)に楽曲のファイルがちゃんとコピーできてしまった。方法はとても簡単!
①初めにコピーしたいプレイリストと同じ名前(好きな名前に変更してもかまわない!)のフォルダーをUSBメモリ(もしくはメモリカード)に作成しておく。
②iTunesを開いて該当のプレイリストを選択し、プレイリストに表示されている曲を選択して右クリックして表示されたプルダウンメニューの「コピー」を選択する。連続して曲をコピーするときはShiftキーを押したまま曲を範囲選択してからプルダウンメニューの「コピー」を選択し、飛び飛びのデータをコピーするときはCtrlキーを押したまま曲を選択してからプルダウンメニューの「コピー」を選択する。
③ 次にUSBメモリ(もしくはメモリカード)の該当フォルダーを開いて右クリックして表示されるプルダウンメニューの「貼り付け」を選択すれば曲ファイルがコピーされる。
こうして作成したUSBメモリ(もしくはメモリカード)を車のカーナビに接続したら、無事、プレイリストと同名のフォルダーの一覧が表示された。
これからはフォルダー単位で分類されたリストからそのときの気分で好きなフォルダーを選び、好きな楽曲を再生できる。iPodのように曲をシャッフルして再生することはできないが、もし気分に合わない曲が再生されたらカーナビのオーディオ操作ボタンで曲を飛ばせばいいし、もう一度聴きたい曲はカーナビのオーディオ操作ボタンで戻ればいい。幸い車のハンドルにはオーディオリモートコントロールスイッチがあるので運転中でも操作可能だ。
おしまい