先日、テレビのチャネルを切り替えている途中で橋下徹と共鳴する三浦瑠璃が「BS-TBS報道1930」という番組でちょうど発言している場面に遭遇した。言っていることが支離滅裂で安倍政権の支持者は偏った思想の人ばかりだ。
番組テーマは「与野党攻防激化!”桜を見る会”問題の本質」で三浦の分析する問題の本質は妄想なのか、それとも問題のすり替えを意図していたのか不明だが、こんな人が国際政治学者というのだからどうなっているのだろうか。
ウィキペディアで三浦瑠璃の経歴を読んである意味納得してしまった。安倍総理にはこういう偏った思想の人ばかり集まって来る。というより安倍総理自身が自分の思想に近く、自分の承認欲求を満たしてくれる人を集めているのだろう。世間ではそれをお友達と呼んでいる。番組の最後で野党が安倍政権に代われるわけがないという三浦の捨て台詞が印象的で安倍総理の擁護をしたかったようだが、完全に失敗していた。
今日、ニュースで師匠の橋下徹の「データとか記録の廃棄とかなくなるということについては、国家権力がそういうことをやるというのは本当に怖い。それは共産国家、独裁国家ですよ」という発言が流れていた。
この発言は12日のBS-TBS報道1930 「橋下徹に聞く 最長政権下で進行する“恐ろしい事態”とは」で橋下が語った内容だそうだ。批判と同時に安倍政権の基本政策は支持するとも表明している。
しかし、以前、「今の日本の政治に必要なのは独裁」だと主張したのはどこの誰だったのだろうか。共産党嫌いの橋下が共産国家化?している安倍政権の基本政策を支持するというのは矛盾していないだろうか。
👉2011年6月、大阪府知事のときに「今の日本の政治に必要なのは独裁」と言い切った橋下氏。現在は大阪市長という立場になったが、橋下氏の政治手法が“独裁”だと感じている人はどのくらいいるのだろうか。
三浦と同じで野党に対する批判も忘れていなかった。「シュレッダーの前にみんな押しかけて『何秒です』とか、しようもないことをやるから国民の支持が(野党に)行かない」という指摘は問題の本質とは何の関係もない。
橋下の発言は一見、桜を見る会の問題を批判しているようにも見えるが、発言の目的は問題のすり替えなのだろう。野党がだらしないから問題が解決できないという責任転嫁をしているようにしか見えない。だんまりを決め込んでいる日本維新の会について橋下がどう考えているのか知りたいものだ。
衆参の議席の過半数を押さえている与党が名簿の提出から逃げているのに野党に残された手段は限られている。ただ、桜を見る会の政局の裏で立憲民主と国民民主の合流の動きについて一般国民はどう感じているのだろうか。合流すれば元の木阿弥となる。
れいわ新選組が安倍総理の支持者である高橋洋一を消費税の勉強会に講師として招いたことにはちょっと驚いた。目的のために安倍政権と手を組むようなことがあれば、維新と変わらない。森友学園問題で財務省は忖度しないと主張していた人物を信用することができるだろうか。この主張は安倍政権の広報紙である産経に掲載されたものだということも注意が必要だ。あるいは、安倍政権を自党の政策実現に利用している消費税に否定的な維新と手を組むようなことはないのだろうか。
👉立憲「元女子アナ議員」が元官僚をレイシスト、ファシスト呼ばわり 山本太郎は大人の対応で株アップ
産経と同じフジサンケイグループの夕刊フジの公式サイトZAKZAKの以下の記事は橋下、三浦、高橋の主張と通底するものがあるのではないだろうか。
👉「桜を見る会」問題を攻めきれない左派野党 専門家「野党は探偵ごっこやめよ。メディアも『ジャパンライフ』との関係を公表せよ」