ちょっと前に固定電話代わりに使っていた、今、安全保障問題で話題のHUAWEI製の P10 liteというスマホが逝ってしまった。
ある日、テーブルに置いていたスマホの側面に隙間ができているのに気が付いた。そのときはうかつにもパネルが歪んだのだろうかと思い、アマゾンで交換用のパネルを急いで取り寄せた。
しかし、スマホを開腹してみたら、中のバッテリーが膨らんでいた。まるで妊婦さんのお腹のようにスマホが膨れ上がっていた。
よくよく調べたらバッテリーの膨張でスマホに隙間ができるのは珍しくないことのようだった。iPhoneでも同じようにお腹が膨れたスマホの画像を公開している人がいる。
私はスマホを主にメールのチェックや電話代わりに利用するだけなのでパソコンに対するような興味がなく、スマホのバッテリーが膨張するなどということを予想していなかった。無知は怖い。
スマホは薄く、軽く、バッテリーの持ちがよいことが売れる条件だから狭い空間にできるだけ大きなバッテリーを詰め込む必要があるのだろう。昔の携帯電話のバッテリーは小さな固形だったが、このスマホのバッテリーは薄い袋に燃料が詰め込まれているような感じだ。
スマホのカバーを開けると筐体の半分以上がバッテリーで占められ、バッテリーの袋が粘着テープで張り付けられていた。ネットに同一機種のバッテリー交換の動画が公開されていたので止せばいいのに真似をして挑戦し、あわや火事になるところだった。
バッテリーは粘着テープで強力に固定されており、指の力だけでははがせず、あろうことかパソコンの筐体のカバーを開けるときに使っているコーキング用の金属のヘラではがすという愚かな暴挙に出てしまった。
バッテリーの火災事故はめずらしくなく、自分の愚かな行為を思い出すと顔から火が出るほど恥ずかしくなる。ヘラがバッテリーの袋に穴を開けたようで一瞬でスマホから炎と煙が立ち上がり、とっさに近くにあった布製の濡れた台拭きを被せて事なきを得た。
リビングに煙が充満し、周囲がよく見えないほどだった。家じゅうの窓を開けて煙と薬品臭を追い出した。スマホから飛び散った火の粉でテーブルの塗装が少し変色し、イスのシートに小さな穴ができていた。この程度で済んで幸いだった。
今はなんか困るとネットで検索すれば情報が出てくるので便利だが、安易に試すのは危険かもしれない。自己責任と言われないように自分で事前にリスクを判断する習慣を付けるべきなのだろう。
私の失敗が他の人の失敗防止の役に立てばという趣旨でこの記事を今回、書いている。
スマホが膨らんでないか是非チェックしてほしい。薄型化し、大型化しているスマホのバッテリーの交換には知識と技術が必要だ。業者に頼めば高いが、費用を抑えるために自分でバッテリーを交換する危険性の事例になればと思う。
おしまい