(2020/09/08 更新)
6月にNetflixに加入し、お試しの1か月が過ぎ、さらに2か月が経過した8月も契約を自動更新してしまった。見たい番組があまりないテレビ番組よりコンテンツが豊富なNetflixがとてもいい。
私はAmazon プライムの会員なのでAmazonからAmazon prime videoの勧誘メールが頻繁に入って来るが、コンテンツに魅力を感じず、心が動かなかった。Netflix加入のきっかけは、以前のブログに書いた。
当初、いつでも止められるからとNetflixに加入したが、今は深夜に番組を連続で視聴するほどはまり込んでいる。
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「深夜食堂」は、短期間ですべてのコンテンツを消化してしまった。現在は、夕食の食卓で傍らにノートPCを開いて「孤独のグルメ」を見ながら食事をするのが楽しみになっている。傍らの13.3インチのIPSパネルのPCで見る映像がちょうどいい心地よさだ。音声は2000円とは思えない「mifa」という高音質の小型BluetoothスピーカーをPCに接続して出力している。
食卓に置いたPCで番組を見ながらの食事に行儀が悪いと顔をしかめる人もあるだろう。しかし、「孤独のグルメ」はエアーグルメのようなものだ。「深夜食堂」は、グルメが主役ではなく、人間が主役のドラマだったが、孤独のグルメはドラマ仕立ての酒場放浪記だ。
大物俳優もカウンターの中の料理人や注文取りの女将だったりする。ときには、単なる客や通行人のチョイ役だ。主人公役の松重豊の食レポでグルメを堪能する番組だ。
下戸の主人公は立ち寄り先で仕事が終わった後に決まって激しい空腹に見舞われて気の向くまま足の向くまま勘を頼りに周辺のお店を物色する。当たりを付けて飛び込んだお店がなぜかハズレなしの実在のちょっと行ってみたくなる美味しいお店ばかりだ。もし、主人公の五郎が宝くじを買ったら負けなしだろう。
私と家内は、番組の中の食卓に並んだ料理をエアー料理として味わっている。コマーシャルが入らないので1話の時間も短く、ワンパターンの裏切らないドラマ進行もいい。多少の場面の見逃しも許される緩さがいい。
場面ごとの挿入曲が決まっていてお店を探しているときに流れる曲、食事が佳境に入ったときの曲、最後にメロディに乗せて流れる「ゴロウ~、ゴロウ~、イノッカシラ」という主人公の名前を軽快に連呼する人を食ったようなコーラスに失笑してしまう。
食事時間はほとんどの場合、日中の客の少ない時間帯に設定されている。まるでお店の宣伝のようなドラマだ。番組の最後に漫画の原作者である久住昌之がお店紹介のために番組に登場したお店にやって来る。
井之頭五郎は下戸だが、久住は柴田理恵を男にしたような愛嬌のある酒好きだ。毎回、頼みもしないお酒が久住の前に運ばれてくる。彼は、出された酒を「このお水、おいしいですね!」とか「この〇〇ジュース、いいですね!」と表現して周囲を笑わせる。
番組最後のこの付録?は「吉田類の酒場放浪記」と変わらない。ただし、あくまでも料理とお店の紹介で、久住が酔っぱらうことはない。
夕食にドラマのグルメを目で堪能するのが、コロナ禍のささやかな楽しみになっている。そして、深夜は「フラッシュ」にはまって寝不足になっている。
能がないテレビはもう終わっているのかもしれない。経済優先の風潮がテレビをどんどん劣化させている。Go ToキャンペーンならぬReturn To TVキャンペーンでテレビの視聴者にポイントを付与する政策を国にお願いしたらどうだろうか。番組のスポンサーになった企業の税金を安くしてはどうだろうか。国も企業も利益誘導でしか国民の歓心を買うことができないのが現実だ。ペイペイとせこいコマーシャルにうんざりしている。
おしまい