2021/07/03 更新
私は、サラリーマン時代に同期の同僚以外、後輩でもさん付けで読んでいた。君付けや呼び捨ては学生時代(小学校から大学まで)の親しい友人にしか使わない。だから、若い人が自分より目下の人を呼び捨てにしたり、君付けで呼ぶことに抵抗感がある。
テレビのバラエティ番組に出演したジャニーズのメンバーが公の場で先輩を君付けで呼ぶのは、彼らの中の常識であっても強い違和感を覚える。世間から隔離された空間が日常になり、非常識が常識になる倒錯の世界が芸能界なのかもしれない。だから、問題を起こしてバッシングされて初めて自分がどんな人間だったか気づく人間が多い。
若い女性が後輩の男性を君付けで呼ぶのは、どこか自分が序列の上にいることを示しているようで聞いていて聞き苦しい。管理職になって部下を持つようになった女性が男性の部下を君付けで呼ぶのもどうだろうか。相手に対する敬意が感じられない。
誰に対してもさん付けで呼ぶことは自分の意識を変えることにもなる。相手は君付けからさん付けで呼ばれた直後は違和感を覚えるかもしれない。しかし、人間関係を良くすることはあっても悪くすることはないはずだ。
だが、しかしだ。到底、相手の価値観が受け入れらないときは、相手のいないところでさん付けを使うのは厳しいと最近感じている。例えば、ブログで安倍元総理と書くことはできても、安倍さんとはどうしても書けなくなっている。安倍氏という表記にも最近は抵抗を感じる。橋下元市長や小泉進次郎環境大臣、あるいはホリエモンに対しても同じだ。だから、肩書を付けないときはブログでは彼らをときどき呼び捨てにしている。お許しあれ。
安倍元総理の人間性は擁護されるべき次元を超えている。それでも、擁護する人々がいる。人にはどうしても一定数の理解し合えない人たちがいる。これは変えられない現実のように思う。彼らを受け入れるには自分が別の人間に生まれ変わる必要がある。
保守だとか、左翼だとかの問題とは違う。生きる上での原理原則が異なるように思う。彼らが無害であれば、無視すればいいし、関わらなければいいだけだ。しかし、自分たちの生命や生活に関わるようなことには無関心ではいられない。香港に対する中国のやり方やミャンマーの軍事政権の国民に対する弾圧は対岸の火事では済まされない。
他人事よりスマホを握りしめてLINEでどうでもいいやり取りに明け暮れている彼ら彼女らを私は哀れに思っている。私は、PCはそれなりに利用しているが、家にいるときは、スマホはなくても困らない。だから、スマホがなければ生きていけないような生活をしている人が理解できない。断片的などうでもいい情報の中でうわべだけのバーチャル化した人間関係はますます希薄化していくことだろう。
かと言って飲みニケーションが大切だとも思わない。お酒を飲みながらお互いの想いを伝えて心を開放することに意味があるのであって嫌々の同調圧の中で酒を飲んでもこころが解放されるどころか、抑圧感だけに苛まれることになる。嫌なもの嫌で構わない。
香港の市民やミャンマーの弾圧されている国民の状況は私にとって嫌なもので受け入れがたい現実だと思う。しかし、個人としてできることは限られている。日本が国として真剣に彼らの現実を把握してできる限りの支援をすることを望む。だから利害関係で身動きの取れない自民党政権なんか早くなくなってほしい。
自民党政権を見ていると自治会やPTAの組織の延長線のように思う。自民党は同調圧の塊だ。いじめで総裁選で敗れた石破氏が自民党を国民政党だと語るのを聞いて自民党が自党の維持だけを考えている人たちの集団だと改めて認識した。菅幹事長の支持を表明した進次郎もガースー抜きではなく、菅政権を擁護する“ガス”抜き発言を総裁選前に繰り返していた。二人とも寄らば大樹の陰。自民党がなくなれば議員生命が危ないと考えているのだろう。
行政のデジタル化を早くから主張していた進次郎だが、地元では支援者巡りのフェースツーフェースのどぶ板選挙活動を続けている。昨年、コロナが問題になり出した頃に地元で後援会の新年会に出席していたことが発覚し、国会で「危機管理は万全だ」と繰り返していたが、飛沫感染がコロナの感染源であることがわかってきた現在、同じことを言えるだろうか。
二人とも政府に対して否定的な発言をしていた時期があったが、結局、国民の生活より自民党政権が大切だということだろう。政治生命をかけて国民のために働こうなどとは思っていない。二人は、地方創生事業で働いたふりをしたが、結局、何も実現していない。そして、二人とも自民党の幼稚な改憲草案の支持者でもある。
石破氏はアイドルの歌が好きなことで国民に親近感をアピールし、進次郎は落語家の話術の習得に力を入れている。二人とも議論を尽くすことが大切だと言っているが、国会ではろくに法案が審議されないまま何度、束ね法案の強行採決が繰り返されただろうか。議論が尽くされていない法案に賛成票を投じたのはどこの誰だっただろうか。
二人とも最後は党で決めたことに従うと言っている。これってPTAで同調圧で役員を決めた後にみんなで決めたから守りますと言っているのと変わらない。石破氏は菅首相に関しては「すごい状況の中で、頑張っている」という発言はどこから来ているのだろうか。やはり、自民党の議員の感覚はおかしい。きっとこの人が首相になっても政権の本質は変わらないのだろう。
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『自民党の石破茂元幹事長は(2021年1月)22日付のブログで、菅義偉内閣の支持率が急落したことに関し、「政局の観測記事が散見されるようになったが、不愉快の極みだ。昨年の9月に自民党が圧倒的な支持のもとに現政権を発足させ、報道も褒めそやしていたことを忘れたのか」とメディアの論調を批判した。』と親政権メディアの産経新聞が報じている。
★石破氏「総裁を決めるのは前首相ではない」…安倍氏の「ポスト菅」候補列挙に不快感~菅首相に関しては「すごい状況の中で、頑張っている」と評価した。(2021/05/28 読売新聞)
圧倒的な支持とは世論調査のことを指しているのだろうが、発足時も現在も支持・不支持の根拠は世論調査であることに変わりがない。別にメディアが豹変したわけではない。政策に自信があるならメディアの観測記事に反応する必要はない。おかしなことをおかしいという時と場合を選ぶような人間を信頼できるだろうか。
さらに「このままでは選挙が危ないので総裁を代えようなどという考え方が仮にあるとすればもっての他で、最後まで責任を持たねばならない。そのような恥知らずな議員は自民党にはいないと思っている」発言している。自民党議員に対する牽制のつもりなのだろうが、これって立派な同調圧だと思う。自民党政権というより自民党の支持率の低下を揶揄するメディアに対する不満なのだろう。
アメリカはオバマ政権のときですら、日米関係は彼らにとってアメリカの国益問題に過ぎないという現実をまともな国民は感づいている。それと同じように自民党政権の不祥事も彼らにとっては自民党の党益問題にすぎない。だから私は自民党や維新なんか誰かがぶっ壊してほしいと思っている。
維新は対案を主張しながら実際には自民党を擁護するために野党を攻撃するろくでなし集団にすぎない。6月9日の党首討論での「開催都市は東京都だ。しかし総理が矢面に立って色々と攻撃されている。本当は小池さんが表に出なければいかんのではないのか」という維新の片山虎之助代表(85)の発言は高齢の属国の長が宗主国の長に対してまるで媚びを売っているような構図だ。
それに対して「私が申し上げたいことを言っていただいて大変うれしく思う。責任は全部総理大臣だと、国会議論はそうなっている。ただ逃げる気はない」という菅総理(72)の答弁は代弁してくれてありがとうということだから聞いている側からすると興ざめだ。党首討論にふさわしいやりとりだろうか。
最近、大阪維新所属の府議の2割(9名)がコロナに感染していることが報じられている。危機管理能力のない彼らが憲法に緊急事態事項の追加を主張しても説得力がまったくない。金魚のフンの公明党は選挙への打算だけで誰にでもなびくから投票する価値がない。
★西川氏起用「全く無反省」=共産・志位氏~共産党の志位和夫委員長は15日の記者会見で、贈収賄事件を起こした大手鶏卵生産会社との親密な関係が取り沙汰された西川公也元農林水産相を自民党が「幹事長特別参与」に起用したことについて、「全く無反省だ。時間がたてば忘れるだろうという国民をなめた対応で、到底許すわけにはいかない」と批判した。(2021/04/16 時事通信)
松本氏ら衆院選前の自民復党浮上 宣言下に銀座クラブ訪問~自民党内で、新型コロナウイルス緊急事態宣言下の深夜に東京・銀座のクラブを訪問した不祥事の責任を取り、離党した松本純元国家公安委員長ら3氏の次期衆院選前の復党論が浮上している。複数の関係者が17日、明らかにした。衆院解散は9月前半となる公算が大きい。候補者不在の空白区を解消し、選挙態勢の構築を急ぐ狙い。ただ執行部には、世論の批判を懸念し慎重な声もある。( 2021/06/18 共同通信社)
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★枝野氏、病床逼迫で大阪知事非難 維新幹事長の発言に「反撃」~維新の馬場伸幸幹事長が国民投票法改正案の採決対応を巡り、立民を「日本には必要ない政党だ」と述べた経緯があり、反撃した形だ。大阪府は2度目の緊急事態宣言が解除された3月1日、重症者用の病床確保数を3割減らす通知を出したと紹介。枝野氏は明らかな判断ミスだと指摘し「残念ながら無責任な知事もいる。政府はしっかり対応してほしい」と皮肉った。(2021/05/10 共同通信)
🔗リコール不正、維新の吉村氏「党として関与ない」 元支部長逮捕~愛知県の大村秀章知事のリコール運動を巡る署名偽造事件を巡り、地方自治法違反容疑で逮捕された田中孝博容疑者は今年2月まで日本維新の会の衆院愛知5区支部長を務め、次期衆院選での立候補が予定されていた。(2021/05/20 毎日新聞)
大阪都構想をめぐる住民投票で第3波襲来を招いたポンコツコンビ。何をするにも選挙優先だ。
かつての民主党政権も亜流の自民党政権だったように思う。小沢の顔は自民党の人間の顔そのものだ。顔だけでなく、二階幹事長と政界での立ち位置まで似ている。私は常々、不思議に思っているのは小沢が二階を批判している記事を寡聞にして読んだことがないことだ。小泉元首相も二階や小池都知事と会食をしたという記事を何度か読んだが、安倍を批判しても二階を批判した記事は知らない。
かつて、小泉元首相が自民党をぶっ壊すと吠えていたが、それが現在、うそだったことが明白になっている。本人は引退後に自民党以外に政権政党はないと独白本で答えている。本人が言っているように彼にとって政治の世界は狐と狸の化かし合いにすぎない。
仲のいい二階幹事長はさしずめ、狸なのだろうか。そして小泉元総理は人を化かす狐だったのだ。郵政民営化の夢から覚めたら、死ぬまで働かねばならない非正規雇用社会の日本になっていた。規制緩和はアメリカのためだったのだろう。進次郎をアメリカに留学させたのは親米派議員として生活に困らないようにするための親ばか愛だったのだろう。
トモダチ作戦で被爆したアメリカの海兵隊に涙を流す小泉元総理は、原発ゼロを訴えているが、福島の被災者に涙を流したことがあるのだろうか。自分がタスキを渡した安倍元総理は原発について経産省に騙されていると言っていたが、真実は違っていたようだ。進次郎の福島への行脚がパフォーマンスだったことは東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出の決定で明白になった。元々、彼にはパフォーマンス以外の才能はなかったのだろう。最近の憮然としたふてくされ顔が本当の素顔なのだろう。二人の親子は仲良く、口先だけで幸せな老後を送りましたとさ。めでたし、めでたし。
★「まるで喜劇」? 安倍晋三前首相、なぜ今「原発議連」顧問か~そこにいるのは、まさか――? 原発の新増設や建て替え(リプレース)を推進する自民党議員連盟の設立総会に取材で足を運ぶと、安倍晋三前首相の姿があった。議連の顧問に就くという。ちょっと待ってほしい。7年8カ月に及ぶ在任期間中、「一強」の名をほしいままにしてきた安倍前政権。退任してから議連の顧問になるくらいなら、どうして在任中にリプレースに取り組まなかったのか。(2021/04/16 毎日新聞)
★復興相、トリチウムキャラで釈明 不安や懸念「本意ではない」~復興庁が東京電力福島第1原発処理水に含まれる放射性物質トリチウムをキャラクター化してウェブサイトで公開…キャラは、処理水の海洋放出決定に合わせた風評払拭事業の一環で13日に公開したが「福島が抱える現実の厳しさと感覚が、ずれている」などと批判を受け、14日夜に公開を休止した。(2021/04/16 共同通信社)
最近、次の記事を読んで世の中には同じように今の日本を憂えている人がいるのだなと思った。
🔗安倍晋三、菅義偉、小泉進次郎…なぜ日本人はかくも小粒になったのか【福田和也】
そこには、こう書かれていた。
大きい人がいなくなりました。
人物というべき人がいない。
日本中、どこを探しても。
一体全体なぜ、人材がいなくなってしまったのか。
<中略>
優れた人はいるでしょう。
専門知に秀でた人もたくさんいるでしょう。
商才に秀でた人も、数えきれないほどいるでしょう。
人あたりのいい、感じのよい人もいるでしょう。
けれど、誠に残念なことに、人物と呼べるほどの人はいない。
みな才子なのです。
小利口で、目端がきいて、気の利いた事もいえる。場合によっては、大物ぶってみるほどの技すらもっているでしょう。
良心的で、真面目で人間愛に満ちている。
けれども、到底人物とはいえない。
小粒な、おさまりのいい、メディアが重宝がるだけの存在にすぎない。
深みもなければ、重みもない。
要領だけは滅法よく、情報技術に通じている。
そういった小粒な才子は、いくらでもいるけれど、人物と云い得るほどの存在は、まったくいないのです。
たしかに、小泉純一郎元総理のような、一陣の嵐を巻き起こした政治家はいました。
彼の全盛期の勢いは、凄まじかった。
けれども、一体何を彼がなしたのか。
その改革なるものの内実を問う事は、とりあえず私の任ではありません。
けれど、あれが狂騒以外の何ものでもなかった、という事は断言できます。
彼が非常に優れたアジテーターであった事はたしかでしょう。
でもそれだけでした。まったくの空っぽでしかなかった。
スローガンにも至らない、短い言葉ーーワン・フレーズーーをつなぎ、叫ぶことはしたけれど、それきりでした。それ以外の何もなかった。
その単純さ、無内容さに、国民は歓呼したのです。
<中略>
政治闘争は、手段を選ばないというのは、洋の東西を問わない鉄則であるとはいえ、「刺客」と称するインスタント候補を出馬させて、反対派を浴びせ倒そうとする手口は、ある意味で議会政治そのものの自己否定に他ならないものでした。
そして、そこまでして一体、国民は何を得たのか。
あやしげな郵便会社だけではないですか。
その「教訓」が、選挙民を多少とも賢明にしたと信じたいのですが。
けれども、あの選挙ほど、現在の日本人の虚無を、何の信念も、確信も持たない様を示した事件はなかったと思います。
そして私たちは、いまだその虚無を、克服していない。
才人はいるが人物がいない。
キャラクターがあっても人格がない。
儲け話はあっても志はない。
演出と自己陶酔があるだけで、本当の感動はない。
幕が引かれれば自分が熱狂していたことすら忘れてしまい、狐につままれたような心持ちになるのです。
こうした状況は、一朝一夕にはなおらないでしょう。
私の思っていたこと、言いたいことがすべて簡潔に書かれている。お見事!
最大の阿呆はのんきな国民自身なのかもしれない。最近、スマホの通信費の値下げが消費税の2%減税に匹敵すると菅政権の"怪しげな"ブレーンが大手サイトに提灯記事を投稿している。あるいは投稿させてもらっている可能性もある。菅首相のリーダーシップの賜物と言いたいのだろう。規制緩和を標榜する菅政権がNTTのドコモの吸収という規制緩和に逆行するバーター取引のような手段をとってまでして実現した成果?を国民は支持するのだろうか。スマホ命の若者にとっては通信料金が下がるなら自民党OK!という可能性はある。
麻生の好きな国民の民度が試されているのかもしれない。政権の不祥事やお粗末なコロナ対策の追求より国民にとって重要で前向きな経済政策をなぜマスコミは報じないのかということのようだ。しかし、記事は経済学者が書いたとは思われないような軽い内容だ。
各社の格安プランを紹介し、格安プランへの切替を実践してみてそのお得度がわかりましたというレベルで文末に貼られた「スガノミクス: 菅政権が確実に変える日本国のかたち 」という共著のリンクとの乖離があまりにも白々しい。この記事を読んで意図がわからない人は自分の民度を疑うべきかもしれない。しかし、通信料金の値下げや比較記事はネットには溢れているので若者が知らないわけがない。要は大手マスコミはもっと政権の経済政策を取り上げろと言いたいのだろう。
政府のコロナについての危機感がこの人の発言でわかる。弾が飛んで来ようが槍が降ろうがオリンピックは絶対にやるという菅総理のゲシュタポの役割を担っているのだろう。寺島実郎氏の指摘するようにこの人も「末路は哀れ…飯は食えてても尊敬されない人生になる」ことだろう。
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★「さざ波」投稿、菅首相にわび~高橋洋一内閣官房参与が国内の新型コロナウイルス感染状況を「この程度の『さざ波』」とツイッターに投稿したことについて、菅義偉首相は13日、「非常に残念だ」と述べた。その上で「(高橋氏から)申し訳ないという連絡があった」と明らかにした。首相官邸で記者団に語った。(2021/05/13 時事通信)
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おしまい