〇京浜急行バス、スマホで購入・乗車できる「スマホ定期券」開始~京浜急行バスは、4月1日から空港リムジンバスとして運行している羽田空港〜横浜駅(YCAT・横浜ベイシェラトン)線にて、スマートフォンで購入・乗車できる「スマホ定期券」サービスを開始すると発表した。…定期券代金の支払方法は、コンビニで支払う「コンビニ決済」と、スマートフォンで支払う「クレジット決済」などを採用。これにより、発売窓口に行く必要がなくなり、営業時間を気にせず「いつでも」「どこでも」定期券の購入が可能となる。
〇複雑怪奇「バス路線」検索全国対応への道のり 35万件の停留所位置は現地調査も実施~バスのカバー率100%を目指しました。100%の基準としては、国土交通省の「全国乗合バス事業者の移動円滑化基準適合車両導入状況」に掲載されている事業者のうち、総車両台数5台以上ある事業者のすべてということです。これが515事業者でした。…路線バスは基本的にすべてカバーしています。臨時バス、実証運行バス、東日本大震災の復興支援で運行されているバスや、スクールバスのようにバス事業者から掲載しないでほしいと言われた路線は除いています。そのため(路線でなく)「会社カバー率100%」となっています。…今後は5台未満の小規模事業者やコミュニティバス、高速バスのデータもどんどん入れたいと思っています。…実際、すでに取り組みは始まっている。それはバスのデータフォーマットの標準化だ。…現在、「標準的なバス情報フォーマット」は栃木県日光市、奈良県大和高田市および広陵町、北海道上川北部地域の3エリアで実証実験が行われている。
〇岐路の鉄路)持続可能な代替交通めざす~JR北海道の石勝線夕張支線(新夕張―夕張、16・1キロ)の2019年4月1日の廃止が決まった。…夕張支線は120年余りの歴史に幕を閉じ、代替の路線バスの運行が始まる。…両者は覚書に基づき、並行する幹線道路に、夕張支線の2倍に当たる1日10往復の代替バスを走らせる。点在する集落を一カ所に集める「コンパクトシティー」化を進めるため、2019年度中にその中核として、ホールや図書スペースを兼ね備えた「拠点複合施設」を整備し、バスで結ぶ。
〇見直し13線区で初 JR北、夕張支線19年4月廃線~JR北は廃線後のバス転換にかかる費用として7億5千万円を拠出する。市はこうした支援をもとにバスを中心とした新たな公共交通網づくりをめざす。市は鉄道の廃線後、市内を南北につなぐ路線バスを1日10往復程度設ける方針。JR北はバスの車両購入やバスを運行する夕張鉄道(夕張市)の赤字補填のためなどの名目で費用負担する。
〇交通系ICカード「導入費用」は半端じゃない システム検証や社員教育の負担も大きい~2013年3月23日に、「PASMO(パスモ)」、「Suica(スイカ)」、「ICOCA(イコカ)」等、全国10種類の交通系ICカード(以下、10カード)の相互利用サービスが開始されてから、5年が経過した。…交通系ICカードには大きく分けて、2種類ある…一つは上述の10カード系のカード…もう1種類のカードが、全国で40種類近く発行されている「地域独自カード」と呼ばれるものだ。…ICカードを導入するには、実際、どれくらいのコストがかかるのか。湘南モノレールは、「経営に影響を与える相当額の投資」(尾渡氏)ということで具体的な数字への言及は避けたいとのことだったが、参考になる数字はある。2015年7月付の国交省資料には、バス354台を保有する事業者の10カード参加の導入費用が3.13億円、バス169台を保有する事業者の地域独自カードの導入費用が2.8億円などの例が掲載されている。…イニシャルコストの内訳は、「システムの導入・検証にかかる費用の比率が大半を占める」といい、そのほか、サーバや駅務機器等の設置や光ケーブルの敷設などの設備工事に加え、大変なのは社員教育だという。
〇実働15時間や睡眠3時間の日も…路線バス運転士の過酷な労働環境~関東のバス会社に勤務する柏崎賢一郎さん(仮名・26歳)は「どこも人手不足が深刻で、『週休2日』を謳っている自分の会社も13連勤になる時期がある」とうなだれる。現在の法律では、バス運転手の連勤は13日まで認められており、拘束時間も1日16時間まで許されるという。
〇両備「赤字バス廃止」が突き付けた重い意味 地方公共交通への競争原理導入は適切なのか~20路線を9月末、11路線を2019年3月末に廃止するとしたが、その後通学利用に配慮して2019年3月末に揃えることとした。…これだけなら単なる一事業者の路線廃止問題であるが、この背景には2002年の道路運送法改正以降のバス業界の動向と、それにともなう地域交通ネットワークの維持の難しさが浮き彫りにされている。すなわち、規制緩和にともなう参入の自由化を盾に既存の黒字路線に新規事業者が格安運賃で参入することにより、不当な競争が誘発され、黒字路線の減収の結果として赤字路線の維持が困難となり、生活交通のネットワークが崩壊してしまうという問題提起を含んだ路線廃止届提出だったのである。
〇人手不足続くコンビニ、週4夜勤の経営者も~人を雇うのが最も難しい深夜の時間帯に自ら働くことで、経費増加を防ぐ狙いだ。…少子高齢化が進む中、コンビ二産業は人件費の高騰と消費者市場の縮小という二重苦にさらされる。労働市場が逼迫(ひっぱく)し、最低賃金が上昇する中、生産性の向上は重要課題だ。…コンビニ加盟オーナーの組合活動にも携わる酒井さんは「本当の意味で店を休んだことはこの13年間ない」と述べ、「自由な時間が本当は欲しい」と本音を漏らした。
〇実働15時間や睡眠3時間の日も…路線バス運転士の過酷な労働環境~関東のバス会社に勤務する柏崎賢一郎さん(仮名・26歳)は「どこも人手不足が深刻で、『週休2日』を謳っている自分の会社も13連勤になる時期がある」とうなだれる。現在の法律では、バス運転手の連勤は13日まで認められており、拘束時間も1日16時間まで許されるという。
〇和歌山)高齢者の足、地元で確保 予約制タクシーやバス~65歳以上が人口の約45%を占める同地区では2016年、路線バスの深山線が利用者減により、廃止になった。山口さんが買い物に行くときは、市内に住む娘に車で連れて行ってもらうか、原付きバイクを恐る恐る運転して行くか。「家でじっとしてることが多くなった。またバスでも走らせてくれたらいいけど、乗る人もいないよね」…市は同地区での高齢者の移動手段確保のため、昨年8、9月にデマンドタクシーの実証運行を行い、対策に乗り出した。…市は1月に運行結果を公表したが、2カ月間の利用者は40人と芳しくなかった。
〇路面電車建設「反対意見」は本当に正しいか 道路の邪魔、バスで十分…欧州の例から検証~高齢化が進む今後は、車に頼らずとも高齢者が自分自身で不自由なく移動することが可能な世の中にしていかなくてはならない。…路面電車が建設されれば、全ての問題が解決し、市民全員が満足する結果になるわけではない。だが欧米では、車だけに頼った社会がどういう末路を辿るかにすでに気付いている。そして、かつては自動車社会にとって「お荷物」だった路面電車を新時代の公共交通機関として再生し、現在では路面電車を敷設した歴史がない都市へも積極的に導入されている。
〇三江線廃止後の代替バスは全線で5~10時間程度に…運賃は最大2.1倍に~江津~三次間は、鉄道で4~5時間程度の所要時間だが、代替バスでは乗継ぎ時間に差があることから、5~10時間程度となる見込みだ。運賃は、鉄道より1.2~2.1倍程度割高になるため、通学生などを対象に、事業者による割引や沿線自治体による負担軽減措置が行なわれる見込みだという。三江線の代替バス路線は、2023年3月までの計画となっているが、2019年10月には利用状況の検討を行ない、必要な場合は2020年4月に見直しを行なうとしている。
〇西鉄、来月から福岡市近辺で路線バス減便~グループで国内最多のバス車両を保有する西日本鉄道は23日、運転手不足のため、福岡市近辺を走る路線バスを3月のダイヤ改正で減便すると明らかにした。
〇「スマートバス停」って、どんな近未来? 会津バスで運用実験開始~スマートバス停では、電子ペーパーなどの技術を用いて、バスの接近情報、到着予想情報といったリアルタイムなバスロケーション情報のほか、経路・時刻表・料金などの情報、さらには荒天や道路状況などの運行状況急変などを知らせてくれる。会津若松市内で4月から1年間を開発段階として設置する予定だ。
〇「地方交通維持へ法改正を」両備グループ代表、衆院予算委公聴会で~小嶋代表は、中国運輸局が八晃運輸(岡山市)の競合区間での新路線申請を認可したことについて、「黒字路線を狙った進出がまかり通れば、(赤字路線を含む)全体がやっていけなくなる」と強調。道路運送法など関連する法律の改正に加えて、交通網維持のために財源基盤の構築に向けた新税の創設、公設民営方式の必要性を訴えた。
〇JR北海道、札沼線のバス転換へ路線新設など提案~北海道内の鉄道路線見直し問題を巡り、JR北海道は16日、札沼線(北海道医療大学―新十津川)の廃線・バス転換に向け、バス路線の新設など具体案を沿線自治体に示した。バス運行に必要な費用は国や道の補助制度の活用を想定し、同社も一定期間負担する方針。
〇65歳以上バス運賃「100円か半額」 奈良交通など「プラチナ定期券」実験販売~乗車運賃をお得に割り引くことで高齢者のバス利用を促進しようと、奈良県と奈良交通(奈良市)は16日から、路線バスの乗車運賃が100円か半額になる高齢者向け割引パス「プラチナ定期券」(3カ月券)を試験導入する。3月15日まで期間限定で販売し、利用者へのアンケートなどで効果を検証するという。…プラチナ定期券は奈良交通のICカード「CI-CA(シーカ)」で発行する。
〇立憲・枝野氏「JR北海道や過疎地のバス路線は不可欠」~(安倍政権が財政投融資で3兆円を投入する)リニア(中央新幹線)がなくても東海道新幹線はある。しかし、JR北海道の多くの鉄軌道や過疎地域の民間バス路線などは、それがないと地域が成り立たないという不可欠なインフラだ。優先順位は誰が考えてもはっきりしている。
〇両備・岡電「赤字バス4割廃止」届け出の真意 ドル箱路線に競争相手が低価格で攻勢~かねてより低価格均一運賃で岡山市内の既存事業者と競争関係にあった岡山市中心部循環バス「めぐりん」が、両備グループの主要幹線である西大寺線と全く同等の路線営業を申請し、それが認可される見通しとなったためである。…2002年の道路運送法改正によりバスは需給調整が廃止されて参入が自由化された。「めぐりん」の市内循環参入もこの結果だ。…両備バスと岡電バスでは、認可された場合の影響を試算し、主要路線が打撃を被る中で健全経営を続けるためには輸送密度が低い路線を廃止せざるをえないとして、約40%もの路線廃止を届け出たのだ。それにもかかわらず、記者会見を行った当日の17時30分に、中国運輸局は「めぐりん」の益野線を認可したのだった。…2002年の道路運送法改正が成長市場である首都圏を対象としたもので、競争原理が前提となっている点を指摘している。衰退市場である地方に競争原理を持ち込むと、今回のように末端部のサービスを維持できなくなることは容易に想像がつくであろう。…「めぐりん」益野線の営業開始がいつかは未定の状態だ。しかし実際に走りはじめると、両備グループに大きな影響があることは確かであろう。
〇「高齢者の運転」による事故を減らすにはどうすればいいのか?~アメリカでも日本と同様に高齢ドライバーの事故が問題視されていますが、科学系ライターのJoseph Strombergさんは「これは高齢者の責任ではなく、車を中心とした交通機関がこのような事態を見落としていたからだ」として、「高齢者の運転にかわる代替案」を提示しています。…車の存在を前提とした郊外に住む高齢者は、車を取り上げると家に取り残され、社会から断絶されてしまいます。もともと健康な状態の人であっても友人や家族から健康状態を確認されることがなくなり、人との情緒的なつながりが断たれてしまえば、健康上の問題が出てくることも十分に考えられることのこと。また、高齢者であってもボランティアを行うなど社会に貢献している人は存在するので、車を取り上げることで彼らが孤立すれば、高齢者以外の人々や社会も損失を被ることになります。
〇2022年に開業:宇都宮LRTの目玉は何か、不安は何か~路線はJR宇都宮駅東口から東へ延びていて、鬼怒川を越えて、ホンダ、キヤノン、カルビーなど大企業の工場などが建ち並ぶ工業団地まで結ぶ。宇都宮市の隣にある芳賀町にわたって約18キロ、車両が走行する予定だ。…LRTの最高時速は40キロで、所要時間(起終点間)は快速で37~38分。運転時間は午前6時台から午後11時台で、運行間隔はピーク時が6分間隔、オフピーク時は10分間隔を予定している。運賃は、初乗り150~400円。…宇都宮市と芳賀町の住民に主な移動手段を聞いても「クルマ」を挙げた人は68.2%、「鉄道」と答えた人はわずか2.5%。「LRTが完成したからといって、『鉄道』を利用する人が10~20%になることは難しい。…「公共交通を使っていない人は、なにも考えずにクルマで移動しているはず。なぜなら、公共交通が不便だから。ただ、高齢化が進み、人口減少が見込まれるなかで、いまのうちに鉄道、LRT、バス、デマンドタクシー(乗り合いタクシー)などを充実させて、街を活性化させなければいけない」
〇広島市中心部に循環バス 広島電鉄と広島バス、来春~広島電鉄と広島バス(広島市)は広島市内の中心部を循環するバスを2018年春から運行する。広島駅を起点に八丁堀、紙屋町、白神社前など経由して広島駅に戻る。広島駅前のバス停に両社共通の循環線の乗降場を設け、通勤や通学などでの利便性を高める。
〇「全線定期券」通学用・子ども用を値下げ 最大1万2970円安く 東急バス~東急バス(東京都目黒区)は2017年12月11日(月)、東京都内、川崎市内、横浜市内の路線バスで利用できる「東急バス全線定期券」の通学定期券、子ども用定期券を値下げすると発表しました。
〇バス業界の風雲児、規模拡大の裏に別の狙い 地方バス会社を相次ぎ買収する「みちのりHD」~それは福島交通に続いてグループ入りした茨城交通が行う「定期券の出張販売」だ。高校や大学の入学シーズンに合わせ学校に出向き、新入生に定期券を販売する。…効果はてきめん。少子高齢化で減少中の通学定期利用者は、回復とまではいかないものの、減少ペースが緩やかになった。…日本国内の路線バス事業者(保有台数30両以上)は減少傾向にあるが、それでも事業者数は民間、公営合わせて200を優に超える。3分の2の事業者は赤字経営に苦しむ。赤字事業者の大半が人口減少に直面する地方に位置することを考えると、バス事業者の数は今後も減り続けるだろう。スケールメリットや情報共有化によるみちのりHDの効率経営は、バス事業者の生き残る方策を呈示している。バス業界では今後、集約化の流れが本格化するかもしれない。
〇鹿児島市電の定期券値上げへ…運賃改定を申請 2018年1月1日から~鹿児島市電は全長13.1kmの路線網を有する路面電車。交通局によると、少子高齢化による人口減少などで「継続的な利用者の増が見込めない状況」にある。また、利便性の向上計画や老朽化した施設の更新計画で費用負担も増大。こうしたことから定期運賃を改定することにした。
〇東急田園都市線、「鉄板のセレブ路線」に異変? 不動産価値下落エリアは?~不動産価値に直結する大きな要素は何よりも『立地』である」といい、首都圏で立地といった場合には3つの意味があるという。…まず、首都圏全体のなかで、そのエリアがどこにあるかという大雑把な立地。次に、ターミナルからの距離。…そして、最寄駅からの距離です。もちろん、その立地条件のなかでも人気・不人気は当然あります。…しかし、そんな世田谷もどんどん注目度が下がっているといわれている。現役時代に移り住んだ人たちが高齢化して、アクセスに不便を感じているという話もある。また、古き良き住宅地の面影を残そうとするあまり、「再開発」や「新しい街づくり」が世田谷には少ないともいわれる。…
例えば、世田谷区は待機児童数で全国ワーストであり、区は保育園の整備に積極的だが、土地所有者が了承しても周辺住民が反対運動を起こしている。
〇自動運転車、住民参加で実験開始 神戸の高齢化地区~昨年夏に開かれた住民とバス会社の意見交換会では、住民の「近距離の移動手段がほしい」という要望に対し、バス会社が「乗務員が人手不足で、採算も難しい。自動運転に可能性を導き出せれば」と提案。具体的に話が進んだという。
〇東武も小田急も京王も嘆き! 大学キャンパスの都心移転が鉄道会社に及ぼした思わぬ影響~2年連続のマイナスか横ばいとなったのが通学定期(表参照)。少子化の影響もあるが、各社が近年強く意識するのは大学のキャンパス移転による影響だ。
〇地方大学離れの惨状…通学難&就職難、援助策として国は東京の大学定員増を禁止~バスの運転手不足によって、地方の大学では通学が困難になるという通学難民の学生が大量に発生しつつある。バスの運転手不足という、思わぬ方向からの難題に大学関係者も困り顔だ。
〇高齢者の移動手段、どう確保?「車がないと生活が…」~運転が難しい高齢者の移動を支えるドライバーも、中核は60代、70代のシニア層。これからの日本の現実だと思います。意欲ある元気なシニアは頼りがいがあり、その力は欠かせません。一方で、公的補助や人材などをきちんと投入しなければ、いずれ住民らの負担が重くなりすぎるとも感じました。
〇バス停で待ち時間なし スマホで運行位置確認~ソフト開発のユニリタの子会社、ユニ・トランド(東京・港、高野元社長)は地方自治体が運行する路線バス向けに、スマートフォン(スマホ)でバスの現在位置の確認や乗車予約ができるサービスを提供する。
〇なぜ「TX」でトラブルや不祥事が相次ぐのか 「安全なはず」のつくばエクスプレスに何が?~TXの乗客数は開業から10年で2倍以上に拡大するという急激な増加を続けている。ところが、開業初年度の2005年と現在を比較すると、駅職員数は当初の207人から2年目に225人に増えたものの、その後は1人増にとどまる。
〇ノーマイカー通勤実験 沖縄県、国と渋滞緩和検証~実験に参加する従業員は期間中、路線バス、モノレール、自転車の利用や徒歩で、または同僚との相乗りで通勤する。あるいは渋滞のピーク時を避けた時差出勤をする。1日だけの実施でも可能とする。
〇オリンピックを前に都内でも登場!? バスなのに鉄道みたいな謎のニューカマー「BRT」ってなに?~鉄道の線路跡がバス専用道路に! 「ひたちBRT」…電車に代わってバスが復興を担う! 「気仙沼線・大船渡線BRT」…鉄道→バス→BRT。地元の人たちが応援団を作った「かしてつバス」…手放し運転のバスがある!? 名古屋の「ゆとりーとライン」…BRTは名古屋で35年前から始まっていた? 「基幹バス」
〇茨城の県都・水戸、なぜ「独り負け」が続くのか 関東の県庁所在地で唯一地価の下落が続く~水戸市郊外では、2005年に「イオンモール水戸内原」がオープン。車移動が中心の水戸市民の多くが、駐車場が遠くて少ない駅前よりも、すぐ隣に車を停められる郊外の大型商業施設に流れてしまった。…昔は人気があったJR常磐線沿線の取手や水戸から、TX沿線に人の流れは変わりつつある。
〇BRT/日立市 沿線住民の支持を固めて延伸へ「車レス」うたう宅地開発を誘発~安定した運行が人気を呼び、第1期区間で平日の1日の平均利用者数は採算ラインの470人を超える550人にまで伸びている。…JR大甕駅付近でも、この地域にはこれまであまり建っていなかった高層マンションを日立グループの日立ライフが建設中だ。車を使わない「車レスな暮らし」ができるマンションだと、ウェブサイトでアピールしている。…市では第1期区間の利用者の声を第2期の整備に反映させる。例えば、停留所の上屋にはこれまで無かった防風壁を設ける予定だ。
〇バス会社を次々買収、「みちのり」とは何者か 買収戦略から将来構想まで経営トップが激白~みちのりホールディングス(HD)という会社をご存じだろうか。福島交通(福島県)、茨城交通(茨城県)、関東自動車(栃木県)などのバス会社や湘南モノレール(神奈川県)といった鉄軌道会社を傘下に抱える。いまやバス業界の一大勢力だ。しかも同社の傘下には乗客だけでなく宅配便の荷物を載せて運ぶ路線バスもある。
〇赤字の都バス、「稼げない路線」は何が違うのか 収支で見る、知られざる都バスの正体<下>~赤字路線の上位に営業キロ数の長さが際だっている。これは距離が長いほど、利用者の少ない区間を抱えるという理由に加えて、コストに見合った乗降客が確保できず、運賃収入では路線を支えられないことが大きい。…朝方の錦糸町駅には、3分に1本ものペースで都バスが現れる。だが、停留所にはそれ以上のペースで乗客が次々と列を成していた。年間2億円もの黒字を稼ぎ出す「東22」はここから出発する。朝方は通勤・通学客で混み合うほか、日中でもショッピングモールや運転免許試験場を目指す客が乗りこみ、車内は乗客の体が触れ合うほど混み合う。…黒字路線には「短い距離でしっかり稼ぐ」路線が多いのも特徴だ。黒字7位の「田87」や同10位の「都01」は短い営業キロ数ながら、沿線には学校や企業、病院をはじめとする施設が建ち並び、全区間にわたって利用者が一定数存在する。
〇東京都バスは、なぜ56年も営業赤字なのか 東電は弟分?知られざる都バスの正体<上>~乗合バスの事業者は全国の7割以上が赤字といわれる。東京都というドル箱都市を走る都バスですら慢性的な赤字体質なのには、公営企業特有の悩みがありそうだ。23区内を走る路線は乗車距離にかかわらず一律210円(ICカードは206円)という均一料金であることや、民間事業者に率先して、環境やバリアフリーに配慮した最新鋭の車両を投入する費用が重くのしかかっている。…東電HDの大株主には東京都が発行済み株式数の1.2%、4267万株を保有すると記載されている。ただ、その配当は都バス事業に計上されていた。…ところが、2011年の東日本大震災で東電が福島で原発事故を起こしたことですべてのシナリオが狂う。毎年受け取っていた約25億円もの配当が霧散。自動車運送事業は一気に20億円もの経常赤字へと転げ落ちた。
〇鉄道、バス整備で「外出増」4割=公共交通に関する世論調査~「鉄道やバスがもっと利用しやすければ、出かける回数が今より増える」と答えた人の割合は39.4%だった。…年代別で「増える」と答えたのは、18~29歳が56.5%で最多、40歳代が49.2%で続いた。70歳以上では26.1%にとどまった。…普段から鉄道やバスを利用している人のうち、68.3%が「不満がある」と回答。原因を複数回答で尋ねたところ、「運行本数が少ない」32.3%、「遅延する」17.7%、「車内が混雑している」15.7%の順となった。
〇北海道「JR特急vs高速バス」の仁義なき戦い 自治体は「鉄道一辺倒」ではない~「う―ん、JRがなくなったら困るかどうかと聞かれたら困るんだけど、でも実際には滅多に乗ることはないよね……」
〇バスにはバスで対抗、ドイツ鉄道の大胆戦略 列車の弱点をカバー、今後各国で広がるか~各国とも長距離路線バス市場を開放し、参入の自由化が進められた。運賃面で鉄道に対して大きなアドバンテージがある路線バスは、年々その存在感を増しており、各国鉄道にとってその成長は脅威となっている。
〇都バス6年後黒字化 15年度、赤字路線7割超 都見通し~全127路線のうち、15年度は約73%が赤字路線であることも判明。
〇赤字バス補助金 地域を顧みぬ削減方針~国土交通省が、赤字バス路線に対する補助金の上限を引き下げる方針という。対象は、一定の輸送量があり、複数の市町村にまたがる路線だ。現在は国と道が運行経費の45%を上限に補助しているが、その上限を40%に引き下げる考えだ。…忘れてならないのは、車の利用を巡る情勢変化である。超高齢化に伴い、運転免許を返上するお年寄りが増えている。その際、頼りになるのは公共交通機関だ。
〇バス減便、古賀市議会反発 高齢者の足、確保へ模索 [福岡県]~バス路線の赤字補填(ほてん)を理由に古賀市が05年度から始めた西鉄への運行補助費は年々拡大。西鉄から路線廃止を通告された09年度は約2400万円だったが、一昨年度は3733万円。17年度予算にはさらに上乗せした額を計上した。…古賀駅バス停に新しい時刻表を見に来た女性(80)は3年前に自主的に車の運転をやめた。今は週2回ほど実家や病院に行くためにバスを利用する。「高齢者は車をやめるとバスしかない。もう少し便利になれば待ち時間も短く、みんな利用するのでは」
〇<宮城交通>25年ぶり値上げ 運転手不足響く~運転手不足は経営に暗い影を落とす。路線バスは少子高齢化と人口減で利用者が減少し、赤字が続く。これまでは高収益の高速バスや貸し切りバスの利益で穴埋めしてきた。近年は運転手不足で頼みの貸し切りバスなどが思うように運行できない。12年に約70%だった貸し切りバスの稼働率は16年に約25%まで低下。高速バスは14年度に成田空港線や大阪線などを相次いで運休させた。
〇奈良交通、生駒市の路線バスに「みまもりタグ」の感知器を設置~「みまもりタグ」感知器のバス車両への設置は、奈良交通が全国初となる。…奈良交通では、運行中の路線バスが徘徊高齢者とすれ違うケースや、徘徊の移動手段としてバスが利用されることを想定し、「みまもりタグ」の感知器を路線バス(コミュニティバスを含む)に設置することで、同事業に協力。
〇 免許返納でバス代半額が好調 三重交通~制度は、最寄りの警察署や運転免許センターで運転免許証を自主返納し、過去の運転履歴を証明する「運転経歴証明書」を取得したお年寄りらが対象だ。年齢制限はない。本人と同伴者の計二人の料金が半額になるサービスで、県内の三重交通、三交伊勢志摩交通、三重急行自動車、八風バスの四つの乗り合い路線で利用できる。
〇合併地域で乗り合いタクシーも 長岡市が公共交通計画案~市は現状やニーズを把握するため、昨年7月に公共交通利用者や住民のアンケート=回収率45・6%(2190人)=を実施した。アンケート結果によると、外出頻度は買い物が週2、3回程度、通院が月1~3回程度との回答が目立った一方、高齢者の約2割が「送迎を頼める人がいない」と回答した。
〇バス新路線、4月運行 城里町と水戸市、経費を補填~住民の利便性向上や交通手段確保を目指し、城里町と水戸市が検討していた両市町を結ぶバスの新路線を設置する計画が、正式に決定した。
〇車両連結型のHVバス19年投入 いすゞ・日野 ~ハイブリッド(HV)型の連節バスとしては国内で初めて。2020年に開催する東京五輪でバスの利用が増えることを見据え、路線バスなどでの利用を想定する。
〇路線バスに「公有民営方式」 県内初、16日から投入 藤枝市~市によると、路線バスの購入には国庫補助金を活用し、不足分はバス事業者から賃料として支払われるため、市の実質的な負担はないという。
〇鉄道、バス整備で「外出増」4割=公共交通に関する世論調査~年代別で「増える」と答えたのは、18~29歳が56.5%で最多、40歳代が49.2%で続いた。…原因を複数回答で尋ねたところ、「運行本数が少ない」32.3%…
〇<仙台市バス>経営黄信号 健全化団体転落も~バス事業の失速は予想された事態でもある。15年12月に市地下鉄東西線が開業し、南北線とつくる鉄軌道の十字交通軸が整った。バスは東西線開業に伴う路線再編で地下鉄の補完的役割となり、「確実な収益が期待できるのは北西部の青葉区中山方面ぐらい」(交通局の担当者)になった。
〇タクシー運転手 「定年65歳」なのに70代がいるカラクリ~うちでは80代が2人いて、70歳以上が2割近くを占めますが、タクシーのドライバーは13日勤務しても、手取りが10万~20万円。“年金を受給しながら働く”というスタイルが定着している。
〇「公有民営バス」運行 九州初 中津市があすから導入~中津市は、大交北部バスが運営する市内の路線で「公有民営方式」による小型バス3台を導入した。地域の公共交通を維持するため、自治体が国の助成を受けて車両を所有し、事業者に貸し出す制度で、九州では初の取り組み。
〇産業春秋/名古屋は“バス先進地”~バスの利用が人気だという。名古屋市では小旅行だけでなく、日常の移動手段としてバス活用を模索する取り組みが始まっている。
○県内路線バス 運転手不足深刻 免許保有者減、取得費高く~人手不足が解消せず、高齢化が進めば「路線縮小も検討せざるを得ない」とこぼす。
○「将来が危ない街」 住宅ジャーナリスト榊淳司氏に聞いた~少子高齢化が進む日本では、売るに売れない空き家や老朽化したマンションが増えている。2017年はこの動きが加速するとみられている。…2020年の東京五輪の前に社会問題化する恐れがあります。『将来が危ない街』で、私が思い浮かべるのは『千葉ニュータウン』です。今も新しいマンションの供給が続いていますが、ディベロッパーは無責任だと思う。恐らく、15年後には徒歩数分の駅近物件でも買い手がつかなくなるでしょう」
○地下鉄不便地域をカバーする「都バス」の実力 ヒルズもビッグサイトも主要駅から直結~そんな都バスも、毎日利用するとなるとそのつど料金を払うのではなく、やはり定期券がほしい。都バスの定期券は、多摩地域以外の均一区間なら全線乗り放題である。1カ月定期と3カ月定期の他に、1カ月+4日の「定額定期券」というものもある。1カ月は通勤で9230円、定額定期券は1万円だ。
○大阪市営バス、40歳未満の運転士不在 新規採用再開へ~市交通局採用の運転士の平均年齢は3月末時点で53・2歳。40歳未満の運転士がおらず、高齢化が深刻な問題となっているため、若返りを図る。
○「爆買い観光客」がどれだけ増えても、人口減少に苦しむ地方は救われない地方はどう変わればいいか?~ある場所で人口減少が進むのは、厳しくいえば、交通が不便で、特別の産業や文化がなく、さらには外来者が住みにくいからである。そうして多くの人に暮らす魅力が感じられない場所に、いくら訪日客を集めようとしても、なかなかむずかしい。
○「地方の足」問題に45億円つぎこむトヨタ・モビリティ基金~民間の路線バスが廃止されるなど、中山間地域の公共交通網をどう維持していくか悩んでいる自治体は多い。こうした中、住民が運営する乗り合いタクシー「チクタク」の導入が成功、過疎地域の交通網維持で先進的な取り組みをしているとして、全国から多くの見学者が訪れるのが兵庫県豊岡市だ。…道路運送法上、管理監督責任は市にあり、交通事故が起きた際も市が対応する…ボランティアに近い運転手を地域独自で確保する点にある。お寺の住職、郵便局員、農家、猟師といった人たちが引き受けてくれ、地域貢献への意識が高い人が多いという。
○人的資源と先進的なサービス構築への投資で「ホワイト化」した路線バス会社とは?~初年度の年収に400万~420万円を提示(’13年度時点)、さらに従業員向けの社宅を提供しているなど、かなり従業員を厚遇している。業界全体の平均年収が400万円にも満たないのに、だ。
○バス車内の「色」が各社ともよく似ているワケ オレンジ色の手すり、青系のシート、ボタン…~実は、これには近年進化してきたバスのバリアフリー化が関係していた。出入口に段差がなく、乗り降りのしやすいノンステップバスの普及だ。国土交通省はノンステップバスの導入を広めるため、メーカーやバス会社によって異なる仕様の標準化によるコスト低減などを狙い、2004年に「標準仕様ノンステップバス」の認定制度を設けた。…国交省の資料によると、2015年3月末時点でノンステップバスは全国に2万1074台あり、全国を走る乗合バス(路線バス)車両の35.1%。2005年の6974台から10年で約3倍に増えた。
〇武蔵野市「ムーバス」20年 年間260万人利用、市民の足に 東京~1回100円で乗れるうえに、市内を中心に7路線9ルートときめ細かな路線を設けたことで、今や1日に約7千人、年間約260万人が利用する“市民の足”として定着した。
〇55年続く交通調査「大都市交通センサス」に協力求める...国交省~この調査は三大都市圏(首都・中京・近畿)の利用者を対象に1960年に始まった大規模調査で、5年ごとに実施され今年で12回目になる。